とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/7000円を意識したもみあい - カブ知恵速報

６日の米国株式市場では、ＮＹダウは反発した。前日比32.50ドル高の6626.94ドル、ナ スダック総合株価指数は続落し、5.74ポイント安の1293.85ポイントで取引を終えた。２ 月の雇用統計で非農業部門雇用者数が65万1000人減と市場予想の65万2000人とほぼ一 致した。だが、失業率は8.1％と前月から0.5ポイント上昇したことが重石となった。シカ ゴ日経平均先物は7160円大証終値比10円安だった。

ＮＹ円相場は反落した。前日比25銭円安・ドル高の1ドル＝98円25-35銭で取引を終え た。円は対ユーロで大幅に反落した。前日比1円35銭円安・ユーロ高の1ユーロ＝124円 25-35銭で取引を終えた。円を売って金利が高いユーロを買う動きが強まった。ＮＹ金先物 相場は続伸した。４月物は前日比14.9ドル高の1トロイオンス942.7ドルで取引を終えた。 ＮＹ原油先物相場は反発した。ＷＴＩ期近の4月物は前日比1.91ドル高の1バレル45.52 ドルで取引を終えた。一時45.88ドルと、1月下旬以来の高値を付けた。

本日の日経平均は7000円を意識したもみあいとみている。想定レンジは6800円～7300 円程度。外国人投資家が売り、それを信託銀行経由の年金が拾うという図式に変化はない。 政府は、銀行等保有株式取得機構の再開法の施行日を10日に決めたが、現在レベルでの銀 行の株式売却が進むとは考え難い。このため、同機構による市場での直接買い付け等の機 能拡充が期待される。しかし、その内容、実施時期等の具体策が明らかになるまでは、市 場はそれを評価できない。上値を積極的に追う材料は乏しい。その一方、年金がＰＫＯ的 に買いを入れるため、仮に、7000円を割れたとしても、フリーフォール的な下落は見込み 難い。（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）