とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/米国株の反発、円高好感、年金買い次第では意外高 - カブ知恵速報

４日の米国株式市場は６日ぶりに反発した。ＮＹダウは前日比149.82ドル高の6875.84ド ル、ナスダック総合指数は32.73ポイント高の1353.74ポイントで取引を終えた。アジア・ 欧州株式相場が堅調に推移したことが好感された。また、中国景気改善によるインフラ需 要拡大期待から、キャタピラーやアルコアが買われた。

一方、ＡＤＰが発表した２月の全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数（政府部門 を除く）は前月比69万7000人減と、市場予想以上の63万人以上に悪化した。また、ＦＲ Ｂが公表したベージュブックでは、「経済環境は一段と悪化した」との判断が示された。米 効用環境悪化、足元景気の低迷が強く意識され、株式市場の上値の抑制要因として意識さ れた。

ＮＹ円相場は続落した。前日比95銭円安・ドル高の1ドル＝99円05-15銭で取引を終え た。円は対ユーロで大幅続落した。前日比２円20銭円安・ユーロ高の1ユーロ＝125円50-60 銭で取引を終えた。ＮＹ原油先物相場は続伸した。ＷＴＩ期近の４月物は前日比3.73ドル 高の1バレル45.38ドルで終えた。一時45.76ドルまで上昇し、期近物として1月27日以 来の高値を付けた。シカゴ日経平均先物は7385円大証終値比115円高だった。

米国株の反発、円高を背景に、これを好感した買いが先行する見通し。だが、上値を積極 的に追うかどうかは、信託銀行経由の年金買いが上値を追うかどうかがカギを握るだろう。 年金が上を買うようなら、売り方が買戻しを加速させ、意外高となるとみている。そうで ないなら、強含みもみあいが想定される。日経平均の想定レンジは7100円～7600円程度。 （株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）