とれまがファイナンス - 相場概況(主力株）/４日の日経平均は前日比61.24円高の7290.96円 - カブ知恵速報

４日の日経平均は前日比61.24円高の7290.96円、高値は14時32分の7320.65円、安値 は９時59分の7104.63円。東証一部の売買代金は1兆3377億円、値上がり銘柄数は1199 銘柄、値下がり銘柄数は395銘柄、変わらずは108銘柄だった。日経平均は３日ぶりに反 発した。

３日の米国株式市場は５日続落した。ＮＹダウは前日比37.27ドル安の6726.02ドルで取 引を終えた。バーナンキＦＲＢ議長が議会証言で、追加の金融安定化策の必要性などを指 摘したことや、ガイトナー財務長官が金融安定化策などの費用が今後増加する可能性があ るなどと証言したが、特に材料視されなかった。

一方、１月の仮契約住宅販売指数は前月比7.7％減少し、減少幅は市場予想の3.5％より大 きかった。２月の米新車販売台数は前年同月比41.4％減、年率換算912万台と、同957万 台だった1月よりさらに悪化し、約27年ぶりの低水準となった。これらが嫌気材料となっ た。

ＮＹ円相場は３日ぶりに反落した。前日比70銭円安・ドル高の1ドル＝98円10-20銭で 取引を終えた。民主党の小沢代表の秘書逮捕の報道を受けて、円売り圧力が強まった。円 は対ユーロでも３日ぶりに反落した。前日比80銭円安・ユーロ高の1ユーロ＝123円30-40 銭で取引を終えた。

前場の東京株式市場では、米国株式市場が下げ止まらないことを嫌気した売りが先行した。 一方、下値には公的年金による買いが入っているとの観測が囁かれ、日経平均は下げ渋っ た。なお、小沢民主党代表は「総選挙が取りざたされているこの時期に、このような異例 の捜査が行われたことに、非常に政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力の行 使だという感じを持っている。」と述べ、潔白を主張し、辞任を否定したという。

昼休み中の11時14分、ロイターが、「中国国家発展改革委員会（ＮＤＲＣ）の高官は４日、 昨年11月に発表した４兆元（約5847億ドル）の景気対策に加えて、インフラや製造、福 祉分野で支出を拡大すると述べた。」と報じた。

この報道を好感し、後場は建機、鉄鋼など中国関連銘柄中心に買いが先行した。明日５日 から中国では、第11期全国人民代表大会（全人代）会議が開催されることもあり、思惑が 強まったようだ。また、東京外国為替市場で、円相場が、１ドル＝98円台半ばの円安・ド ル高水準で推移したことも、輸出関連株の追い風となった。さらに、CME Globexで、米 株価指数先物が堅調推移となったことや、上海、香港中心のアジア各国・各地域の株式市 場が総じて堅調なことも、買い材料視された。

東証33業種では、その他金融、鉱業、ゴム製品、ガラス・土石、鉄鋼、不動産、石油・石 炭製品、機械、非鉄金属、精密機械、空運、繊維製品、空運などが値上がりした。一方、 保険、海運、証券、商品先物、電気・ガス、輸送用機器、情報・通信の６業種が値下がり した。個別では、東証一部の値上がり率トップはサクラダ（5917）、２位は山一電機（6941）、 ３位は山水電気（6793）。一方、値下がり率トップはＳＦＣＧ（8597）、２位はＣＳＫホー ルディングス(9737)、3位はシルバー精工（6453）。