とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/模様眺め気分の強い、膠着相場の色彩が強まる見通し - カブ知恵速報

25日の米国株式市場は反落した。ＮＹダウは前日比80.05ドル安の7270.89ドル、ナスダ ック総合指数は16.40ポイント安の1425.43ポイントで取引を終えた。１月の中古住宅販 売件数は、年率換算で449戸と、前月比5.3％減、97年７月以来、11年半ぶりの低水準に 落ち込んだ。1月の販売件数は市場予測平均の479万戸を大幅に下回ったことが嫌気された。 一方、米財務省など金融当局が、ストレステストについての詳細を発表したことで、厳格 な検査により不透明要因のひとつが解消されるとして、好感された。

ＮＹ円相場は３日続落した。前日比75銭円安・ドル高の1ドル＝97円35-45銭で取引を 終えた。一時、97円79銭と08年11月14日以来の安値を付けた。Ｓ＆Ｐがウクライナの 長期債格付けを引き下げたことで、円は対ユーロで６日ぶりに反発した。前日比30銭円高・ ユーロ安の1ユーロ＝123円80-90銭で取引を終えた。シカゴ7415円で取引を終了し、前 夜の大証終値比65円安になった。

ＮＨＫは26日、「自民・公明両党は低迷が続く株価対策として、「銀行等保有株式取得機構」 が、金融機関などが保有する株式の買い取りを再開できるようにする法案を来週にも成立 させたうえで、買い取れる金融商品の対象を広げるため、法律を再改正することも検討し たいとしています。」、「また、自民党からは、銀行が保有する株式を買い取る措置を再開す るのに関連して、日銀が株価の安定につなげるため買い取る対象を「上場投資信託」など にも広げ、日銀に損失が出た場合には政府が補てんできるようにすることなどについても、 検討すべきだという意見が出ています。」と報じている。

米国株が下落したものの、対ドルでの円相場の下落や政府・与党の株価対策への期待が、 相場をサポートする見通し。日経平均の想定レンジは7300円～7800円程度。円安を背景 に輸出関連株が相場を下支えする公算が大きい。ただし、上値を追う材料も乏しい。結果 として、模様眺め気分の強い、膠着相場の色彩が強まる見通し。 （株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）