とれまがファイナンス - 前場概況(主力株）/12日前場の日経平均は前日比186.27円安の7759.67円 - カブ知恵速報

12日前場の日経平均は前日比186.27円安の7759.67円、高値は９時56分の7862.52円、 安値は11時の7756.58円。東証一部の売買代金は6018億円、値上がり銘柄数は352銘柄、 値下がり銘柄数1213銘柄、変わらずは133銘柄。日経平均は３日続落した。

11日のＮＹダウは前日比50.65ドル高の7939.53ドルで取引を終えた。前日の大幅下落の 反動で小反発した。前日10日の米国株式市場は大幅に続落した。ＮＹダウは前日比381.99 ドル安の7888.88ドルで取引を終えた。ガイトナー米財務長官は10日、官民投資ファンド を新設し最大1兆ドルの不良資産を買い取ることや、ＦＲＢによるターム物資産担保証券 貸出制度（ＴＡＬＦ）拡大の支援などが柱となる新たな金融安定化策を発表した。

しかし、官民投資ファンドへの出資に応じる金融機関名、出資比率や、不良資産買い取り 価格の決定方法など詳細が示されなかったことに、市場は失望した。一方、米上院が本会 議で、総額8000億ドル規模の景気対策法案を可決した。同法案に関しては、これから下院 との協議会で一本化作業が始まることになる。両院協議会の調整は難航が予想され、オバ マ大統領が公約する16日までの法案成立については、予断の許せない状況だ。このため、 10日も、11日も、景気刺激策の上院可決は、特に好材料視されなかった。

11日のＮＹ円相場は小幅に３日続伸した。前日比05銭円高・ドル安の1ドル＝90円35-45 銭で取引を終えた。円は対ユーロで小幅に続伸。前日比15銭円高・ユーロ安の1ユーロ＝ 116円60-70銭で取引を終えた。

前場の東京株式市場では、11日の米国株が小反発したことや円相場が膠着したため、日経 平均は軟調なもみあいとなった。

東証33業種では陸運、石油・石炭製品の２業種が値上がりした。一方、証券、商品先物、 保険、海運、パルプ・紙、鉱業、精密機械、その他金融、ゴム製品、電気機器、不動産、 金属製品、建設、銀行、輸送用機器、卸売、鉄鋼、その他製品、医薬品などが値下がりし た。個別では、東証一部の値上がり率トップはシルバー精工（6453）、２位はアーネストワ ン（8895）、３位はサクラダ（5917）。一方、値下がり率トップはエス・サイエンス（5721）、 ２位はランド（8918）、３位は横河電機（6841）。