とれまがファイナンス - 前場概況(主力株）/９日前場の日経平均は前週末比82.78円高の8159.40円 - カブ知恵速報

９日前場の日経平均は前週末比82.78円高の8159.40円、高値は９時24分の8257.71円、 安値は11時ちょうどの8156.05円。東証一部の売買代金は5702億円、値上がり銘柄数は 606銘柄、値下がり銘柄数は946銘柄、変わらずは155銘柄。日経平均は２日続伸。

６日のＮＹダウは前日比217.52ドル高の8280.59ドルで取引を終えた。新たな金融安定化 策が週明け９日に発表される見通しだったことで、これが期待材料となった。一方、１月 の雇用統計では、失業率は前月から0.4ポイント上昇し7.6％と、92年９月以来、16年４ カ月ぶりの水準に悪化した。また、非農業部門の雇用者数は前月から59万8000人減少し、 74年12月の60万2000人減以来、約34年ぶりの落ち込みとなった。

ＮＹ円相場は続落した。前日比70銭円安・ドル高の1ドル＝91円80-90銭で取引を終え た。一時92円22銭まで下げた。

寄り付き前発表の08年12月の機械受注統計では、国内設備投資の先行指標である「船舶・ 電力を除く民需」の受注額は前月比1.7％と、87年７月以来、約21年ぶりの低水準となっ た。10-12月期の「船舶・電力を除く民需」は前期比16.7％減少し、減少率は比較可能な 87年４-６月期以来で過去最大だった。

また、08年12月の国際収支速報では、経常収支の黒字は1254億円と、前年同月比92.1％ 減少し、比較可能な86年以来で過去最大の減少幅となった。経常黒字の縮小は10カ月連 続。貿易収支は1979億円の赤字で２カ月連続の赤字。そして、08年の経常黒字は16兆 2803億円で前年比34.3％減少し、過去最大の減少幅となった。

前場の東京株式市場では、米株高と円安が好感され買いが先行した。しかし、米財務省が ８日、ガイトナー財務長官による金融安定化策の発表を９日から10日に発表を延期すると 伝わったことが、東京株式市場にややネガティブに作用したとみられる。また、12月の機 械受注は市場予想平均の8.9％減ほど悪化しなかったが、経常収支の悪化も加わり、改めて、 足元及び先行きの景気への懸念が強まったことも、日経平均の上値を抑制したようだ。な お、テクニカル的には、日経平均は25日移動平均線（９日前場段階、8248.89円）が抵抗 となった。

東証33業種では、輸送用機器、機械、精密機械、電気機器、ゴム製品、パルプ・紙、非鉄 金属、鉄鋼などが値上がりした。一方、証券、商品先物、ガラス・土石、建設、小売、そ の他金融、陸運、サービス、金属製品、倉庫・運輸、電気・ガスなどが値下がりした。個 別では、東証一部の値上がり率トップはエス・サイエンス（5721）、２位はサクラダ（5917）、 ３位はテイ・エステック（7313）。一方、値下がり率トップは日本綜合地所（8878）、２位 はベンチャーリンク（9609）、３位はクリード（8888）。