とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/東京株式市場は膠着感を強める見通し - カブ知恵速報

４日の米国株式市場で、ＮＹダウは反落した。前日比121.70ドル安の7956.66ドル、ナス ダック総合指数は３日ぶりに反落し、前日比1.25ポイント安の1515.05ポイントで取引を 終えた。バンカメが、政府による同社の国有化をめぐる懸念から、一時4.62ドルと1月20 日の過去52週安値を更新し、結局、前日比0.60ドル（11.3％安）の4.70ドルで取引を終 えるなどの動きが、市場心理を冷やした。

一方、ＩＳＭの１月の非製造業景況感指数が、総合指数は42.9％と前月の40.1％から2.8 ポイント上昇し、市場予想の39％を上回ったことは相場のサポート要因となった。また、 ＡＤＰの全米雇用リポートで、１月の非農業部門の雇用者数が前月比52万2000人減と、 市場予想の50万8000人減ほどは悪化しなかったこともややポジティブ作用したようだ。

シカゴ日経平均先物は8075円大証終値比65円高だった。ＮＹ円相場は1ドル＝89円35-45 銭の0.5銭円高・ドル安だった。一方ユーロは、ロシアのソブリン債格下げを受け、対ドル と対円で下落した。ＮＹ原油先物相場は反落した。ＷＴＩ期近の3月物は前日比0.46ドル 安の1バレル40.32ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は３日ぶりに反発した。４月物 は前日比9.7ドル高の1トロイオンス902.2ドルで取引を終えた。

ＮＹダウの反落、円高基調を受け、本日の東京株式市場は膠着感を強める見通し。日経平 均の想定レンジは7700円～8200円程度。基本的には、悪材料出尽くしとみられた銘柄群 の売り方の買戻しと、それに乗じた自律反発狙いの買いが入る物色展開が続くだろう。ま た、下値では、公的資金の買い観測があり、売り叩く動きは限定的で、全般相場は堅調を 維持するとみている。一方、上値では実弾の戻り待ちが控え、重いとみている。 （株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）