とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/心理的節目の8000円では売り圧力が強まる見通し - カブ知恵速報

３日の米国株式市場では、ＮＹダウは４日ぶりに反発した。前日比141.53ドル高の8078.36 ドルで取引を終えた。ナスダック総合指数は続伸し、同21.87ポイント高の1516.30ポイ ントで取引を終えた。08年12月の仮契約住宅販売指数は前月比6.3％増と、市場予想の 0.5％減を大幅に上回り、住宅市場の底入れ期待が高まった。また、製薬大手メルクの好決 算も好材料視された。一方、民主党のシューマー上院議員が、３日、ＣＮＢＣとのインタ ビューで、バッドバンクを設立するより、不良資産を政府が保証する形の方が望ましいと の見解を示したことを背景に、金融株が軟調だった。

ＮＹ円相場は４日ぶりに反落した。前日比05銭円安・ドル高の1ドル＝89円40-50銭で 終えた。円は対ユーロで４日ぶり大幅反落した。前日比1円65銭円安・ユーロ高の1ユー ロ＝116円45-55銭で取引を終えた。ＦＲＢが金融市場への資金供給策と主要中央銀行と結 んでいる通貨スワップ協定を10月末まで延長すると発表したことを背景に、低金利の円が 対ユーロで売られた。シカゴ日経平均先物は7960円大証終値比190円高だった。

本日の東京株式市場は、米国株高、円高一服を好感した買いが先行する見通し。日経平均 の想定レンジは7700円～8200円程度。日経平均の昨日段階の予想ＰＥＲは25.80倍だ。 来期に明るい展望が見出せない以上、ここから上を買っていくことは厳しい。このため、 心理的節目の8000円では売り圧力が強まる見通し。このため、物色的には、来期の業績が 厳しい銘柄群が売られ、増益期待が持てる企業が買われるという選別物色が強まるとみて いる。円高メリット、中国景気回復メリット株が買われるとみている。 （株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）