とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/市場エネルギーが増大しており、そう簡単には下がり難い状況 - カブ知恵速報

18日の米国株式市場は大幅続伸、ＮＹダウは前日比115.57ドル高の13350.96ドル、ナスダック総合株価指数は同43.93ポイント高の3054.53ポイントで、ともに10月18日以来２カ月ぶりの高値だった。恐怖指数（ＶＩＸ指数）は同0.77（4.71％）安の15.57だった。オバマ大統領が実質所得増税の対象となる富裕層の世帯年収を従来の25万ドルから40万ドルに引き上げる案を提示したと伝わり、ベイナー議長は民主党の歳出削減案に対してまだ不十分との見方を示した一方、協議継続の意向を示した。これが好感された。

ＮＹ円相場は続落し、前日比30銭円安・ドル高の１ドル＝84円15～25銭で取引を終えた。円は対ユーロで大幅に６日続落。前日比１円円安・ユーロ高の１ユーロ＝111円35～45銭で取引を終えた。一時111円47銭と、2011年10月31日以来約１年２カ月ぶりの円安・ユーロ高水準を付けた。

ＮＹ原油先物相場は３日続伸した。ＷＴＩ期近の１月物は前日比0.73ドル高の１バレル87.93ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は３日ぶりに反落した。２月物は前日比27.5ドル安の１トロイオンス1670.7ドルで取引を終えた。

シカゴ日経平均先物（円建て）３月物は10030円大証清算値比90円高だった。

米国株が堅調で、円安基調（特に対ユーロ）のため、本日の東京株式市場は買いが先行し、日経平均は１万円大台を回復する見通し。想定レンジは9900円～10100円程度。大台回復の達成感から売り圧力は強まるだろうが、ここまでの上昇が想定外の売り方の買い戻し圧力もあり、下値は堅そう。昨日の東証１部の売買代金は、１兆7423億円と、ＳＱを除き2011年８月９日（１兆9763億円）以来高水準だった。市場エネルギーが増大しており、そう簡単には下がり難い状況となっている。

当面の日経平均については、５日移動平均線（18日現在、9762.72円）を押し目限界にした上昇をイメージしている。また、25日移動平均ベースの＋１σと＋２σとの間のバンドウォークも継続するとみる。このため、調整入りのサインは、終値での５日移動平均線割れ、若しくは、＋１σ割れだ。それまでは、強い相場が継続しよう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）