とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/昨日同様に閑散相場、ＣＳの先物売りが注目材料 - カブ知恵速報

15日の米国はプレジデンツデーの祝日で、全市場休場でした。15日のＤＡＸ指数の終値は、前週末比10.71ポイント高（0.19％上昇）の5511.10ポイント、ＣＡＣ40は同10.15ポイント高（0.28％上昇）の3609.22ポイント、ＦＴＳＥ100は同25.02ポイント高（0.49％上昇）の5167.47ポイントで、それぞれ取引を終えました。

16日のシドニー外国為替市場では、１ドル＝90円を挟んだ動き、１ユーロ＝122円30銭付近での小動きになっています。

16日は、ＥＵ財務相理事会がブリュッセルで開催される予定です。ここではギリシャの財政健全化計画が承認される見通しで、具体的な救済策が出るとはみられていません。しかし、市場では救済策への根強い期待もあるため、具体的な対策の発表がなければ、ユーロが売られるリスクが意識されています。

ですが、ユーロに関しては相当ショートが積み上がっているもようですし、ここまでの短期的な急落で悪材料を相当織り込んだ感があります。また、ドルが強く、対ドルでの円高は進んでいません。昨年11月のドバイ・ショック時のように、ソブリンリスクの高まりと円高が同時に起こると、日経平均の急落リスクは高まりますが、現在は、その兆候はみられません。

また、投資家は、３連休明けの米国市場の動きを見極めたいというスタンスを取るとみられます。この結果、本日の東京株式市場は昨日同様に閑散相場になるとみています。売り買い共に手掛かり材料が乏しい中、日経平均は10000円～10150円程度のレンジで動くとみています。10000円付近では個人中心の押し目買いは入ると考えますが、上値を追うような買いは期待薄でしょう。

昨日の先物市場ではＣＳが225を1785枚、ＴＯＰＩＸを2176枚売り越しています。この売りが本日も続くかどうかが注目されます。当面は、ＣＳの売りが継続するなら相場は上値が重く、下落リスクが意識され、買い越しに転じてくれば、踏み上げ相場に入るとみる市場関係者は多いと思います。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）