とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/米株高ユーロ高を好感 - カブ知恵速報

９日の米国株式市場は大幅反発です。ＮＹダウは前日比150.25ドル高の10058.64ドル、ナスダック総合指数は同24.82ポイント高の2150.87ポイントで取引を終えました。　ＥＵ（欧州連合）は11日に首脳会合を開きギリシャ問題などを協議します。ここで、ギリシャ救済策がまとまるとの思惑が出て、ユーロが買われ、商品価格が上昇し、株式も買われました。

ＮＹ円相場は下落です。前日比45銭円安・ドル高の１ドル＝89円65～75銭で取引を終えました。円は対ユーロで４日ぶりに大幅に反落です。前日比２円ちょうど円安・ユーロ高の１ユーロ＝123円70～80銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は大幅続伸です。ＷＴＩ期近の３月物は前日比1.86ドル高の１バレル73.75ドルで取引を終えました。ＮＹ金先物相場は続伸です。４月物は前日比11.0ドル高の１トロイオンス1077.2ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10020円大証終値比80円高でした。

米株上昇、ユーロ高を受け、本日の東京株式市場はこれを好感した買いが先行しそうです。日経平均の想定レンジは9900円～10200円程度です。東京外国為替市場でユーロが強い動きを続ける限り、堅調な相場が期待できるでしょう。一方、欧州の問題はギリシャだけでなく、ポルトガルやスペインにも波及しつつあります。このため、11日のＥＵ首脳会議の結果を見極めたいとのムードも強いため、日経平均の上値も限定的とみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）