とれまがファイナンス - 本日の新興市場の見通し/商いは細り、ほぼ全面安へ - カブ知恵速報

21日の米国株式市場は大幅続落です。ＮＹダウは前日比213.27ドル安の10389.88ドル、ナスダック総合指数は同25.55ポイント安の2265.70ポイントで取引を終えました。オバマ政権が打ち出した、預金を取り扱う商業銀行向けのリスク投資の制限と、投資銀行などを含む金融機関の事業規模の制限の２本柱となる見通しの新規制が嫌気されました。また、１月のフィラデルフィア連銀景気指数が15.2と、市場予想の18程度を下回ったことも悪材料になりました。

ＮＹ円相場は３日ぶりに反発です。前日比80銭円高・ドル安の１ドル＝90円40～50銭で取引を終えました。円は対ユーロで大幅に５日続伸です。前日比１円25銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝127円35～45銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は下落です。ＷＴＩ期近の３月物は前日比1.66ドル安の１バレル76.08ドルで取引を終えました。ＮＹ金先物相場は続落です。２月物は前日比9.4ドル安の１トロイオンス1103.2ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10600円大証終値比240円安でした。

本日は、米国株の下落と円高を嫌気した売りが先行する見通しです。日経平均の想定レンジは25日移動平均線（21日現在、10574.48円）～５日移動平均線（同、10841.60円）のゾーンです。しかし、25日移動平均線を割り込むようだと、週末ということもあり、買い方の手仕舞い売りで投げ投げパニックになる可能性は否定できません。逆に、25日移動平均線を守ったとしても、週末でもあり、積極的に戻りを取りにいくこともなさそうです。

一方、新興市場ですが、投資環境が不透明なため、買い手控え気分が強まりそうです。商いは細り、ほぼ全面安になるとみています。