とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/中国市場の動向に大きく影響を受ける公算大 - カブ知恵速報

20日の米国株式市場は大幅反落です。ＮＹダウは前日比122.28ドル安の10603.15ドル、ナスダック総合指数は同29.15ポイント安の2291.25ポイントで取引を終えました。中国の金融当局が主要銀行に対して１月の新規融資を停止するよう通知したと伝わったことが嫌気されました。素材や資源・エネルギー関連株が売られました。

ＮＹ円相場は小幅続落です。前日比10銭円安・ドル高の１ドル＝91円20～30銭で取引を終えました。ＮＹ円は対ユーロで４日続伸です。前日比１円60銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝128円60～70銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は反落です。ＷＴＩ期近の２月物は前日比1.40ドル安の１バレル77.62ドルで取引を終えました。ＮＹ金先物相場は大幅反落です。２月物は前日比27.4ドル安の１トロイオンス1112.6ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10655円大証終値比55円安でした。

本日の東京株式市場は、中国市場の動向に大きく影響を受けそうです。本日発表予定の昨年10～12月期の中国のＧＤＰの市場予想は前年同期比10.8％増と、前四半期の8.9％増から成長が拡大する見通しです。市場予想から上振れするようなら、さらなる金融引き締め確度の高まりが嫌気されるとみています。日経平均の想定レンジは10550円～10800円程度。

中国株が下落するようなら、素材・資源関連、建機などへの売り圧力が強まる見通しです。注目は公募価格が決定した三井住友ＦＧ（8316）の動向と、ＤＲＡＭ価格上昇が報じられている半導体・電子部品セクターの動向です。ただし、ＤＲＡＭ価格上昇は既に相場に相当分織り込まれているため、果たして、これを改めて好感する投資家がどれほどいるかはやや疑問です。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）