
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
12月11日 07時34分
本日の相場見通し/日経平均の想定レンジは17000円~17400円程度
10日の米国株式市場では、NYダウは大幅に3日続落し、前日比268.05ドル安の17533.15ドル、一方、ナスダック総合株価指数は反落し、同82.439ポイント安の4684.026ポイントだった。恐怖指数(VIX指数)は同3.64(24.45%)高の18.53だった。足元の原油安は供給増だけでなく、世界経済の鈍化による需要減も映しているとの警戒感が強まり、石油関連に加え、世界景気敏感株にも売りが広がった。
NY円相場は大幅に3日続伸。前日比1円90銭の円高・ドル安の1ドル=117円75~85銭で終えた。円は対ユーロでも3日続伸し、前日比1円45銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=146円60~70銭で終えた。
NY原油先物相場が大幅反落。WTI期近の2015年1月物は前日比2.88ドル安の1バレル60.94ドルで終えた。一時60.43ドルまで下落し、09年7月15年以来ほぼ5年5カ月ぶりの安値を付けた。NY金先物相場は3日ぶりに反落した。2月物は前日比2.6ドル安の1トロイオンス1229.4ドルで終えた。
シカゴ日経平均先物12月物(円建て)は17165円大証精算値比305円安だった。一時、17050円まで売られた。
米株の大幅安、1ドル=117円台の円高を受け、本日の日経平均は大幅に3日続落する見通し。想定レンジは17000円~17400円程度。昨日は25日移動平均線(10日現在17372.12円)がサポートにする格好となったが、本日はこれを大幅に下回ってスタートし、仮に買い戻しが入っても、同線がレジスタンスとして機能することになるとみている。なお、昨日の大幅安にかかわらず、日銀はETF購入を見送った。日銀のETFの保有残高は、2014年末目標の3兆8000億円まで266億円に迫っており、本日は日銀のETF買いは年内は打ち止めとなるのかという懸念が広がりそう。
つい最近までは、原油安は減税効果と同様の経済効果が期待でき、同時に、原材料安要因として企業収益にプラスに作用するという捉えられ方だった。しかし、足元では全く逆。、原油安は世界的な景気減速を背景にしたものであり、世界景気敏感株にはネガティブ。とりわけ、NYダウ採用銘柄のシェブロン、エクソンモービルの株価下落を引き起こし、これがNYダウの下落幅を増幅させている。
それはともかく、仮に、日経平均が本日、17000円を割り込むようだと、ザラ場、終値ベース共に、「GDPショック」で517.03円安となった、11月17日以来となる。同日の安値は16907.43円だった。これを今後割り込むようだと、黒田日銀バズーカ第2弾が発射された10月31日と11月4日とで空けた窓(16533.91円~16720.99円)埋めが意識されそう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)