< 来週の為替見通し/1ドル=115.45-120.00円を想定

本日の相場見通し/想定レンジは17400円~17600円程度 >

カブ知恵速報

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藤井英敏

マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵

11月21日 15時30分

来週の相場見通し/調整継続と上放れの発生確率は5分5分とみる

来週の日経平均は調整を継続する可能性が5割、11月のSQ値17549.60円を上抜け、上昇トレンドを鮮明にする可能性は同じく5割とみている。1日あたり90円程度上昇中の25日移動平均線(21日現在16325.67円)との乖離率を意識しながら、高値圏で推移し続けるだろう。今後も、17日の517.03円安のようなスピード調整・値幅調整が発生する可能性はあるが、それには、急激な円高への巻き戻しや、米国株の急落が必要だ。一方、国内では、消費税の再増税が先送りとなる見通しとなり、景気腰折れ懸念が後退したことに加え、総選挙実施で与党が勝利すれば、強力な政策が発動されるとの期待が高まっている。これが、相場を強力に下支えする見通しだ。

17日の517.03円安の主因は、2四半期続けてのマイナス成長となる、「GDPショック」だった。7-9月期の実質GDP速報値が前期比年率換算で1.6%減と、市場の2.0%増予想に反する内容となったため、実体経済が予想以上にの弱いことを悲観・失望した投資家がの利食い売りと、投げ売りが殺到した。

この衝撃的な数値を受け、安倍晋三首相は18日、消費税率の10%への引き上げを1年半延期して17年4月からとする方針を表明し、同時に、選挙日程「12月2日公示―14日投開票とし、衆院解散・総選挙に踏み切る意向も示した。さらに、同日、首相は、地方を中心に個人消費の押し上げに重点を置く、2兆~3兆円程度の経済対策のとりまとめを指示した。この首相判断は、経済に対してフレンドリーだ。当然、これは株式市場にとってポジティブだ。これに加えて、日銀によるETFの買い入れやGPIFの株式組み入れ比率の引き上げなど需給面での下支え材料もある。つまり、日本株は内部要因でも、需給面でも、急落しにくい、下がりにくい環境にある。

一方、個人投資家の売りが相場の頭を押さえ続ける、または、上昇ピッチを鈍化させる見通しだ。実際11月4~14日の個人の株式売越額は1兆6435億円に達し、株式投信の11月の流出額は19日時点で1兆7406億円と、月間で過去最大だったという。急激な株高・円安を受け、逆張りを好む個人が、利益確定売りを急いでいる。

逆に、順張りの外国人は日本株を力強く買い越している。11月第2週(10~14日)の投資部門別株式売買動向では、外国人は4週連続で買い越した。買越額は4684億円と前週の7691億円から減少したが、高水準の買い越し額といえる。そして、この傾向は、少なくとも、総選挙の投開票日直前まで継続するとみている。この外国人の買いが極端に細ったり、まさかの売り越し転換とならない限り、日本株が急落することはないとみている。そして、外国人がそうなるには、米国金融市場が波乱や、日本の政治への失望が要因となるだろうが、現時点では、そのような兆候は見当たらない。よって、強気維持で問題ないと考える。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)