
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
10月09日 07時10分
本日の相場見通し/好材料と悪材料が綱引きし、結果、好材料がやや勝る
8日の米国株式市場は3日ぶりに急反発、NYダウは前日比274.83ドル高の16994.22ドル、ナスダック総合株価指数は同83.391ポイント高の4468.594ポイントで取引を終えた。恐怖指数(VIX指数)は同2.09(12.15%)安の15.11だった。9月開催分のFOMC議事要旨で、複数の委員が世界景気の減速に米景気が悪影響を受けるとの警戒感を示し、また、ドル高が物価を押し下げるとの懸念も示され、市場ではFRBが将来の政策金利の引き上げを急がないとの観測につながり、株式への買いが優勢となった。
NY円相場は3日ぶりに反落し、前日比5銭円安・ドル高の1ドル=108円05~15銭で取引を終えた。円は対ユーロで反落し、前日比85銭円安・ユーロ高の137円65~75銭で終えた。
NY原油先物相場は続落した。WTI期近の11月物は前日比1.54ドル安の1バレル87.31ドルで取引を終えた。NY金先物相場は3日ぶりに反落した。12月物は前日比6.4ドル安の1トロイオンス1206.0ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物12月物は15695円大証精算値比75円高だった。
アルコアが8日発表した14年7~9月期決算は市場予想を上回り、時間外取引で上昇しているという。また、米株の大幅反発もポジティブ。しかし、8日の米10年物国債利回りは前日比0.02%低下の2.32%だった。一時は2.31%と8月15日以来ほぼ2カ月ぶりの低水準を付けた。これはドル安・円高要因で、日本株にはネガティブ。本日は、この好材料と悪材料が綱引きし、結果、好材料がやや勝る見通し。日経平均の想定レンジは15500円~15800円程度。上値は7日と8日とで空けた窓(15643.63円~15755.57円)埋めが意識されそう。一方、下値メドは昨日安値15520.81円だ。
8月以降、一部海外ファンドは、米国の早期利上げ観測などを手掛かりに「円売り・株買い」、日経平均先物買いを仕掛けたと観測されている。しかし、3日時点の裁定買い残高(期近・期先合計)は8週ぶりに減少した。金額ベースで、前週比1722億円減の3兆4687億円だった。米国の早期利上げ観測が後退すると、これまで積み上げた彼らのポジションの巻き戻しが懸念される状況だ。この傾向が続くようだと、日本株の調整は、長期化、深刻化する公算が大きい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)