
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
03月05日 07時40分
本日の相場見通し/市場は再び危機モードから通常モードに戻る
4日の米国株式市場では、NYダウは反発し、前日比227.85ドル高の16395.88ドル、ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発、同74.671ポイント高の4351.972ポイントと2000年4月以来、ほぼ13年11カ月ぶりの高値で終えた。S&P総合500種は同28.18ポイント高の1873.91ポイントと過去最高値を更新した。恐怖指数(VIX指数)は同1.90(11.87%)安の14.10だった。ロシアのプーチン大統領がウクライナへの武力行使は最終手段との認識を示したことを受け、ウクライナ情勢を巡る緊張がやや和らぎ、投資家が運用リスクを取って株式を買い戻す動きが加速した。
NY円相場は4日ぶりに反落し、前日比75銭円安・ドル高の1ドル=102円15~25銭で取引を終えた。円は対ユーロで反落し、前日比1円20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=140円45~55銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は3日ぶりに反落した。WTI期近の4月物は前日比1.59ドル安の1バレル103.33ドルで終えた。NY金先物相場は大幅反落した。4月物は前日比12.4ドル安の1トロイオンス1337.9ドルで終えた。
シカゴ日経平均先物3月限(円建て)は14980円大証清算値比140円高だった。
ウクライナ情勢緊張緩和を受け、米株が急反発し、円相場も1ドル=102円台の円安となっているため、本日の日経平均も続伸する見通し。想定レンジは14850円~15100円程度。思い返せば、ロシア黒海艦隊がクリミア半島のウクライナ海軍に投降するよう最後通告をしたとの観測報道が駆け巡っていた3月3日が、この問題への投資家の恐怖のピークだった。
なお、ロシアのプーチン大統領は4日、ウクライナの新政権を法的な正統性がないとして否定する立場を表明し、軍事介入については「今のところ必要性はない」と語ったという。一方、米政府は週内にもロシアへの制裁を発動するとの情報も流れているとも伝わっている。つまり、ウクライナ情勢を巡る欧米とロシアとの緊張はいったんピークアウトしたことは事実だが、火種は残っており、再び、市場の撹乱要因となる可能性は残っている。それでも本日以降、国際情勢の緊張のピークアウトが素直に評価され、今後、発表される7日の2月の米雇用統計などに投資家の関心が移る公算が大きい。よって、市場は再び危機モードから通常モードに戻る見通しだ。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)