
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
03月03日 07時13分
本日の相場見通し/ウクライナ情勢緊迫化とそれに伴う円高が重し
2月28日の米国株式市場では、NYダウは3日続伸し、前日比49.06ドル高の16321.71ドルだった。ダウの月間の上昇幅は622.86ドルと2013年1月以来、1年1カ月ぶりの大きさだった。ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落し、同10.814ポイント安の4308.119ポイントだった。S&P500種株価指数は3日続伸、同5.16ポイント高の1859.45ポイントと、連日で過去最高値を更新した。2月のシカゴ購買部協会景気指数が前月から市場予想に反して小幅ながら改善したことが好感された。しかし、ウクライナ情勢の緊迫化が上値を圧迫した。
2月28日のNY円相場は続伸し、前日比35銭円高・ドル安の1ドル=101円75~85銭で取引を終えた。円は対ユーロで5日ぶりに反落し、前日比55銭円安・ユーロ高の1ユーロ=140円50~60銭で取引を終えた。NY金先物相場は反落した。4月物は前日比10.2ドル安の1トロイオンス1321.6ドルで終えた。
NY原油先物相場は反発した。WTI期近の4月物は前日比0.19ドル高の1バレル102.59ドルで終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)3月物は14920円大証清算値比60円高だった。
週末の米株は堅調だが、ウクライナでロシアとの軍事的緊張が強まり、日本時間7時時点では1ドル=101円55~58銭近辺と、前週末2月28日のNY市場の終値と比べると30銭程度の円高・ドル安水準だ。これが嫌気され、日経平均は4日続落する見通し。想定レンジは14700円~14950円程度。ザラ場中に1ドル=102円付近の円安に振れない限り、戻りは期待できない。確かに、海外の政府系ファンドが日本株投資を拡大していると伝わったことはポジティブだが、本日の相場に関してはウクライナ情勢緊迫化と円高が重しになるだろう。
ところで、ウクライナ情勢を巡るオバマ米大統領とロシアのプーチン大統領の1日の電話協議で、米ロの対立が鮮明になった。ケリー米国務長官は2日の米NBCテレビ番組で、ウクライナにおけるロシアの行動を「侵略」と非難したうえで、資産凍結などロシアへの経済制裁やビザの発給停止を検討する考えを示した。そして、米国に同調する形で英国、フランス、カナダもロシアが議長国のG8首脳会議の準備会合への参加を見合わせる方針を固めた。欧米とロシアの対立が続く限り、避難通貨として円が買われ易い状況が続くため、日本株にはネガティブに作用する公算が大きい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)