
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
08月29日 07時47分
本日の相場見通し/米株安と円高が一服したことで、日経平均も下落一服
28日の米国株式市場は3日ぶりに反発し、NYダウは前日比48.38ドル高の14824.51ドル、ナスダック総合株価指数は同14.83ポイント高の3593.35ポイントだった。恐怖指数(VIX指数)は同0.28(1.67%)安の16.49だった。シリア情勢の緊迫を背景に、原油先物市場で期近物が一時約2年4カ月ぶりの高値を付けたことで、シェブロンとエクソンモービルが上昇し、両銘柄でNYダウを約38ドル押し上げた。
NY円相場は反落し、前日比60銭円安・ドル高の1ドル=97円60~70銭で終えた。円は対ユーロで3日ぶりに反落し、前日比40銭円安・ユーロ高の1ユーロ=130円30~40銭で終えた。
NY原油先物相場は続伸した。WTI期近の10月物は前日比1.09ドル高の1バレル110.10ドルで終えた。NY金先物相場は反落した。12月物は前日比1.4ドル安の1トロイオンス1418.8ドルで終えた。
シカゴ日経平均先物9月限(円建て)は13375円大証清算値比較15円高だった。
米株安と円高が一服したことで、本日の日経平均も下落一服が見込まれる。想定レンジは13100円~13500円程度。昨日の日経VIは前日比1.73(6.20%)高の29.64だった。これが恒常的に30を超えるようだと、いよいよ短期下落トレンドの開始だが、昨日は辛うじて踏みとどまっているとの印象だ。
なお、28日の外国為替市場でインドルピーが対ドルの過去最安値を付け、インドネシアルピアは4年4カ月ぶりの安値を更新した。両国に共通するのはアジアで数少ない経常赤字国であることであり、これが通貨安の主因と指摘されている。だが、米国の量的金融緩和の縮小観測を背景に、アジア通貨全般が下落している。同時に、28日のアジア株式相場シンガポールやタイ、フィリピンの株価指数が年初来安値を更新した。
また、ブラジル中央銀行は28日(日本時間29日早朝)まで開く通貨政策委員会で4回連続の利上げを決め、政策金利である基準金利を年9.00%に引き上げる公算が大きいと伝わっている。アジア・南米通貨危機の息吹が感じられる。これはいずれ臨界点を超え、市場がパニックに陥る可能性が高いとみておきたい。
こんな状態では、日本株を積極的に買う主体は、TOPIXが前場で1%超下がった時にETFを買う日銀と、利益確定の売り方程度しか見当たらない。よって、薄商いは継続する見通しだ。バーゲンハンターはパニック売り、ナイアガラの発生を虎視眈々と狙っていると考える。それでは、いつ買うのか?「今じゃないだろう」。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)