
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
08月03日 08時29分
来週の為替見通し/レンジは1ドル=98.50-102.00円を想定
今週の円相場は下落した。しばらくは98.00円を挟んだもみ合いの展開が続いていたが、7月ADP全米雇用報告や4-6月期米国内総生産(GDP)速報値、7月米ISM製造業景気指数など良好な米経済指標をきっかけに米長期金利が上昇。日米金利差拡大を見越した円売り・ドル買いが優勢となり、一時99.575円まで値を下げた。
米連邦準備理事会(FRB)は7月31日、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で成長ペースを前回の「緩やか」から「穏やか」に下方修正。くわえて、インフレ率の低下や住宅ローン金利の上昇が経済活動にリスクを及ぼす可能性があると指摘した。市場では「足もとの米景気にやや慎重な見方を示した」と受け止められ、ドルが売られる場面もあった。
来週、米国では5日に7月米ISM非製造業景気指数、6日に6月米貿易収支、7日に6月米消費者信用残高、8日に米新規失業保険申請件数、9日に6月米卸売在庫が発表される。また、米財務省は6日に3年債320億ドル、7日に10年債240億ドル、8日に30年債160億ドル規模の入札を実施する。
一方、日本では6日に6月景気動向指数速報値、7日に7月外貨準備高、8日に6月国際収支速報、7月景気ウオッチャー調査、9日に7月マネーストックM2、6月第三次産業活動指数、7月消費動向調査、日銀金融経済月報が公表される。また、日銀は7-8日に金融政策決定会合を開く。
来週の円相場は軟調な展開となりそうだ。レンジは1ドル=98.50-102.00円を想定している。米量的緩和の縮小時期については意見が分かれるものの、FRBが量的緩和縮小を年内に始めるとの見方は変わっていない。日米金融政策の方向性の違いなどから、基本的には円安・ドル高のトレンドが続くとみている。また、一目均衡表チャートを見ると、雲の下限を明確に下抜けていることが分かる。市場関係者からは「テクニカル分析を重視する市場参加者が円安・ドル高の進行に自信を深めている」との声も聞かれた。
なお、7-8日には日銀金融政策決定会合を控えているものの、黒田東彦日銀総裁は「戦力の逐次投入はしない」と明言しており、政策の現状維持が見込まれる。材料視される公算は小さい。
(グローバルインフォ株式会社)