
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
08月01日 07時05分
本日の相場見通し/膠着感が強い状況が続きそう、信用個人の手の内は大幅悪化
7月31日の米国株式市場では、NYダウは3日続落し、前日比21.05ドル安の15499.54ドル、一方、ナスダック総合株価指数は続伸し、同9.90ポイント高の3626.37ポイントと、2000年9月29日以来の高値で取引を終えた。恐怖指数(VIX指数)は同0.06(0.45%)高の13.45だった。4~6月期の米実質GDP速報値が市場予想以上の伸びとなったことは好感された。だが、FRBがFOMC後に発表した声明で、景気認識が当初の「緩やか(moderate)」から「控えめ(modest)」に下方修正されたことが嫌気された。
NY円相場は反発し、前日比15銭円高・ドル安の1ドル=97円80~90銭で終えた。FOMC後の声明を受け、緩和的な金融政策が長引くとの観測が広がり、米長期金利が低下し、これがドル売り材料になった。円は対ユーロで続落し、前日比20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=130円15~25銭で終えた。
NY原油先物相場は4日ぶりに反発した。WTI期近の9月物は前日比1.95ドル高の1バレル105.03ドルで取引を終えた。NY金先物相場は続落した。12月物は前日比11.8ドル安の1トロイオンス1313.0ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物9月限(円建て)は13650円大証清算値比50円高だった。
米株が軟調で円相場が1ドル=97円台後半~98円付近で高止まりしているため、本日の日経平均も膠着感が強い状況が続きそう。想定レンジは、13400円~13800円程度。昨日の日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は前日比0.09(0.31%)高の28.67だが、これが30を超えないようなら、日経平均自体の下げ余地は限定的だ。つまり、30を超えないうちは、日経平均は軟調ながら、下げそうで下がらない状況が続くだろう。一方、これが30を超えれば、下に走ることになる。なお、30超えには、さらなる円高や上海株の急落などが必要だ。
昨日引け後の市場関係者などへのヒアリングによれば、日経平均(7月31日終値13668.32円)が6月13日安値12415.85円を1252.47円(10.09%)上回っているにもかかわらず、個人(特に信用個人)の手の内は相当悪化しており、6月安値時に匹敵、あるいは、それ以上に酷い状況になっているという。
実際、個人の関与率の高い、昨日の東証マザーズ指数は前日比5.55%の急反落となった。この主因は、個人中心に人気の高いガンホー(3765)が同12.85%と大幅続落し、それがソーシャルゲーム関連のみならず、ネット関連、バイオ関連など幅広い銘柄に波及したためと観測される。この連鎖安は追証絡みの売りが出た結果とみられる。いつものことながら、追証絡みの売りが出始めたということ自体は、下げの最終局面の典型的なサインだ。しかし、その売りがどこで一巡するのか。現時点では不明だ。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)