
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
07月12日 07時33分
本日の相場見通し/円相場と上海などアジア株の動向が、相場の方向性を決める
11日の米国株式市場では、NYダウは大幅反発、前日比169.26ドル高の15460.92ドル、5月28日以来、約1カ月半ぶりに過去最高値を更新した。ナスダック総合株価指数も6日続伸、同57.54ポイント高の3578.30ポイントと、2000年9月29日以来、約12年9カ月ぶりの高値を付けた。バーナンキFRB議長は10日夕の講演で、「しばらくは非常に緩和的な金融政策が必要だ」と述べたことが、ポジティブ・サプライズとなった。
NY円相場は続伸し、前日比75銭円高・ドル安の1ドル=98円90銭~99円00銭で取引を終えた。円は対ユーロで下落し、前日比20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=129円45~55銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は3日ぶりに反落した。WTI期近の8月物は前日比1.61ドル安の1バレル104.91ドルで取引を終えた。NY金先物相場は4日続伸した。8月物は前日比32.5ドル高の1トロイオンス1279.9ドルで取引を終えた
シカゴ日経平均先物(円建て)9月物は14525円大証清算値比55円高だった。
米国株高はプラスだが、円高がマイナスで、好悪材料が綱引きするだろうが、好材料がやや勝り、東京株式市場の寄り付きは買いが優勢になる見通し。本日は、株価指数オプションとミニ日経平均先物7月物のSQ算出後は、3連休を控えているため、積極的な売買は手控えられ、また、ポジション調整の利益確定売りも出る公算。だが、下値を売り急ぐ材料も見当たらない。こうなると、ザラ場中の円相場と上海などアジア株の動向が、相場の方向性を決めそう。
日経平均に関しては、5日移動平均線(11日現在14356.27円)を上回っている限り、買い方有利の状況が続く。本日はこれが下値メド。一方、上値メドは、5月23日の15942.60円から6月13日の12415.85円までの下げ幅3526.76円の61.8%戻しの14595.38円。だが、11日の上海株式相場は大幅に3日続伸した。李克強首相が経済成長率の下限に言及し、景気下支えの思惑が浮上したためだ。この結果、11日の上海総合指数の上昇率は今年最大で、6月21日以来約3週間ぶりの高値を付けた。
本日の上海株が更に一段高し、先述の14595.38円をブレイクすようなら、14686.59円が次なる上値メドだ。これは、6月7日の12548.20円が1番底、6月11日の13584.31円がネックライン、6月13日の12415.85円が2番底を前提に、想定底値12482.03円(=(12548.20円+12415.85円)÷2)からネックラインの13584.31円までの上げ幅1102.28円を、ネックラインにリプレイスした水準だ。
物色面では、日本列島は11日も太平洋高気圧に覆われた影響でよく晴れ、全国各地で猛烈な暑さとなり、11日出揃った大手家電量販店4社の6月の全店売上高が、前年同月を8~17%上回ったため、家電量販店を中心としたサマーストックが人気化しそう。また、政府は民間企業と連携し、再生医療の輸出に乗り出すと伝わり、バイオ関連にも注目する。政府は2015年にもカタールやサウジアラビアに心臓の治療に使う再生医療技術を輸出する検討に入り、第1弾としてテルモ(4543)が手がける心筋の再生医療技術を関連機器も含めて売り込むという。政府は再生医療の実用化のスピードを高め世界展開につなげるべく、今秋の臨時国会で再生医療製品の審査期間を短縮する薬事法改正案の成立を目指すとの報じられている。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)