
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
07月11日 07時46分
本日の相場見通し/円高が重し、日経平均は続落スタート、鳥インフルに注目
10日の米国株式市場では、NYダウは5日ぶりに反落し、前日比8.68ドル安の15291.66ドル、一方、ナスダック総合株価指数は5日続伸、同16.50ポイント高の3520.76ポイントと、2000年10月4日以来約12年9カ月ぶりの高値で終了した。恐怖指数(VIX指数)は同0.14(0.98%)安の14.21だった。取引終了直後にバーナンキFRB議長の講演を控えていたため、利益確定売りが優勢だったし、積極的な売買は手控えられた。
NY円相場は大幅に反発し、前日比1円45銭円高・ドル安の1ドル=99円65~75銭で取引を終えた。夕刻の講演終了後の質疑応答でバーナンキFRB議長は「米失業率が6.5%を下回ってもすぐにFRBは政策金利を引き上げるわけではない」などと述べた。緩和的な金融政策が長期化するとの思惑からドル売りの動きが強まった。円は対ユーロで前日比横ばいの1ユーロ=129円25~35銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は大幅に続伸した。WTI期近の8月物は前日比2.99ドル高の1バレル106.52ドルで取引を終えた。NY金先物相場は3日続伸した。8月物は前日比1.5ドル高の1トロイオンス1247.4ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)9月物は14325円大証清算値比105円安だった。
円高進行を受け、本日の日経平均は続落スタートする見通し。しかし、明日のオプションSQを前に、コール・オプションの売り方のデルタ・ヘッジニーズもあり、下値では先物に買いが入る公算が大きい。また、出遅れた投資家の押し目買いや、信用で空売りした投資家の買戻しも、下値では入るだろう。このため、下値に関しては5日移動平均線(10日現在14265.54円)がサポートするとみている。一方、上値に関しては、10日高値14555.33円が限界だろう。
ところで、iPS細胞を用いた再生医療や創薬の実用化に向け、政府は再生医療と創薬で異なっていた安全基準を統一し、開発期間を最短2年と今よりも3分の1に短くすると報じられた。これを受け、ここ最近、人気に衰えがみられ、冴えない値動きを続けているバイオ関連のリバウンドのきっかけになるかが注目される。
なお、株式市場では、5日付の中国紙、毎日経済新聞で、中国政府は大気汚染対策として、今後5年間で1兆7千億元を投じて改善を図る方針を決めたと伝わり、「M2.5」関連が、また、中国で3Dプリンターの利用が急拡大し、2016年には中国が米国を抜いて世界最大市場になるとの予測が出ているとの5日付けの報道をきっかけに「3Dプリンター」関連の人気が沸騰している。日経平均が下値が堅いながらも、上値が重いという「膠着相場」では、この手のテーマ株、材料株物色が、主役は猫の目のようにクルクル変わるだろうが、継続しよう。本日に関しては、中国で人への感染が広がった鳥インフルエンザ(H7N9)ウイルスに対し、すべての年代の日本人に免疫がないことが東京大と国立感染症研究所などの研究でわかったと伝わり、鳥インフル関連が人気化する可能性がある。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)