< 来週の相場見通し/日経平均は、昨年来の高値圏で調整気味に推移

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カブ知恵速報

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藤井英敏

マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵

02月08日 16時25分

来週の為替見通し/レンジは1ドル=92.00-95.00円を想定

今週の円相場はやや下げ幅を広げた。前週末の海外市場で、米経済指標の改善が相次いだことを理由に円売り・ドル買いが強まった流れを引き継いで始まった。白川方明日銀総裁が任期よりも早く辞任する意向を表明すると、新しい日銀総裁のもとで金融緩和が強化されるとの思惑から円売り・ドル買いが加速。93.50円や94.00円に観測されていたバリアオプションを突破し、一時94.075円と2010年5月5日以来の安値を更新した。

ただ、円の下値では「米系金融機関や海外ヘッジファンドからの円買い・ドル売りが観測された」との指摘があり、94円台で下値の堅さが目立った。7日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会後にドラギECB総裁がユーロ高に一定の警戒感を示すと、対ユーロで円買いが活発化。ドルに対しても円買いが波及した。

来週、米国では12日に1月月次財政収支、13日に1月輸出入物価指数、1月小売売上高、12月企業在庫、14日に新規失業保険申請件数、15日に2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、12月対米証券投資、1月鉱工業生産、2月ミシガン大学消費者態度指数速報値などが発表される。

一方、日本では12日に1月マネーストックM2、1月消費動向調査、13日に1月企業物価指数、12月第三次産業活動指数、14日に10-12月期実質国内総生産(GDP)速報値、15日に12月鉱工業生産確報値などが公表される。13-14日には日銀金融政策決定会合が開かれる。

このほか、11日のユーロ圏財務相会合や12日のオバマ米大統領の一般教書演説、13日の次期財務長官に指名されたジャック・ルー氏の公聴会、15-16日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議にも注目が集まる。

来週の円相場は安値圏での神経質な展開となりそうだ。レンジは1ドル=92.00-95.00円を想定している。世界的な株式相場の上昇を受け、投資家心理が好転。安全通貨とされる円を売る動きが鮮明になっている。日銀の金融緩和が強化への思惑から、円は引き続き売られやすい地合いでもある。

オプション市場では、ボラティリティーが上昇傾向にあり、リスクリバーサルがドル・コールの方向に傾いている。市場関係者からは「米系短期筋やマクロ系ファンドが権利行使価格95.00円以上のドル・コールオプションを物色している」との声も聞かれ、オプションディーラーがドルに対して「強気」であることがうかがえた。

半面、各国金融当局者からの「日本の円安政策」をけん制する発言には注意が必要だ。ドラギECB総裁は7日、「政策がG20のコンセンサスを反映しない影響を為替に及ぼすのであれば、協議をする必要がある」と発言。バイトマン独連銀総裁の「(安倍晋三政権が日銀に金融緩和を迫ったことについて)意図しようがしまいが結果的に為替レートの問題がますます政治問題化する可能性がある」との見解を支持した。

G20財務相・中央銀行総裁会議を前に、円売りのモメンタムを阻害する恐れはあるだろう。「これまでの円安進行のスピードがあまりにも速く、いつ調整局面に入ってもおかしくない状況」と警鐘を鳴らす市場参加者もいた。

(グローバルインフォ株式会社)