
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
11月09日 07時32分
本日の相場見通し/80円を超える円高では日経平均は8000円台での推移
8日の米国株式市場は続落、NYダウは前日比121.41ドル安の12811.32ドル、ナスダック総合株価指数は同41.70ポイント安の2895.58ポイントだった。恐怖指数(VIX指数)は同0.59(3.09%)安の18.49だった。ユーロ圏がギリシャへの金融支援を遅らせる可能性があるとの報道や、スペインが年内に金融支援を要請しない可能性があると伝わったことなどが嫌気された。
NY円相場は続伸し、前日比55銭円高・ドル安の1ドル=79円40~50銭で取引を終えた。円は対ユーロでも続伸し、前日比85銭円高・ユーロ安の1ユーロ=101円25~35銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は反発した。WTI期近の12月物は前日比0.65ドル高の1バレル85.09ドルで取引を終えた。NY金先物相場は反発した。12月物は前日比12.0ドル高の1トロイオンス1726.0ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物12月限(円建て)は8760円大証清算値比80円安だった。
オバマ大統領の再選後、米株安が続いている。「財政の崖」問題への米議会の対応が懸念されてのことだ。オバマ大統領は7日、共和党のベイナー下院議長と民主党のリード上院院内総務に電話をかけ、財政赤字を削減し、減税や雇用創出で議会と協力していく姿勢を示したというが、「財政の崖」回避に向けた両党の交渉は難航が予想されている。
また、欧州中央銀行(ECB)8日の理事会でリファイナンス金利を0.75%に据え置いたが、理事会後の記者会見でドラギ総裁は、年末に向けてユーロ圏経済が改善する兆しはみられないとの認識を示し、今後数カ月以内の利下げの可能性に含みを残した。
このような欧米の状況を背景に、円高プレッシャーは強い状況が続く見通し。1ドル=80円=9000円を前提に、80円を超える円高では日経平均は8000円台での推移を余儀なくされよう。本日の日経平均の想定レンジは8700円~8850円程度。
テクニカル的に、8日の日経平均終値は8837.15円と、25日移動平均線(8日現在、8866.55円)を割り込み、且つ、ネックラインの10月30日安値8841.98円も割った。一方、日足ベースの一目均衡表の雲下限(同、8808.27円)は下抜けていなかったが、本日は外部環境悪化を背景に、この雲を下抜ける可能性が高まっている。仮に、本日終値で雲を下抜けるようなら、来週以降、10月15日の8488.14円付近まで調整を覚悟しておく必要があるだろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)