
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
10月11日 08時08分
本日の相場見通し/日経平均の想定レンジは8500円~8650円程度
10日の米国株式市場では、NYダウは大幅に3日続落し、前日比128.56ドル安の13344.97ドル、ナスダック総合株価指数は4日続落し、同13.24ポイント安の3051.78ポイントで取引を終えた。恐怖指数(VIX指数)は同0.08(0.49%)安の16.29だった。企業決算と世界経済の先行きをめぐる懸念が強まったことが下落の背景。個別では、中国の景気減速を主因にアルミ需要の伸び悩み見通しを発表したアルコアと、7-9月期の純利益が前四半期から大幅に減る見通しだと発表したシェブロンが下落。シェブロンは1銘柄でNYダウを40ドル近く押し下げた。
NY円相場は続伸し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=78円10~20銭で取引を終えた。円は対ユーロで続伸。前日比10銭円高・ユーロ安の1ユーロ=100円60~70銭で取引を終えた。引終了間際にS&Pがスペインの長期債務格付けを「トリプルBプラス」から「トリプルBマイナス」へ2段階引き下げた。これがユーロ売り材料になった。
NY原油先物相場は反落した。WTI期近の11月物は前日比1.14ドル安の1バレル91.25ドルで取引を終えた。NY金先物相場は小幅高。12月物は4日ぶりに小反発し、前日比0.1ドル高の1トロイオンス1765.1ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)12月物は8550円大証清算値比40円安だった。
米株が軟調で円高基調のため、本日の東京市場は売りが先行する見通し。日経平均の想定レンジは8500円~8650円程度。明日のSQ算出を控え、権利行使価格8500円の攻防が意識されそう。市場では、今月下旬から本格化する国内企業の13年3月期上期決算発表での通期業績下方修正を警戒するムードが強まっている。特に、世界景気敏感、中国関連セクターに対して神経質になっている。この傾向は本日も続こう。
一方、円高、世界景気や、日中関係悪化・反日機運の高まりによる業績への影響を受けない・受け難い内需系銘柄への選別的な資金流入は継続する見通し。また、相場が全く盛り上がっていないため、大型株は避け、小型株を選好する動きも続く公算が大きい。多くの短期筋は強い銘柄(株価が年初来高値圏にいる)に資金を集中させる。一方、弱い銘柄(株価が年初来安値圏にいる)には、空売りだけでなく、信用買い方の投げ売りなどが断続的に出続ける見通しだ。結果、株価面での「優勝劣敗」・「2極化」の色彩が強まるだろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)