
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
09月28日 17時48分
来週の為替見通し/レンジは1ドル=77.00-78.20円を想定
今週の円相場はじり高となった。世界景気の減速懸念にくわえて、欧州の債務問題をめぐる不透明感が改めて意識されたため、投資家が「リスク・オフ」の動きを強め、安全通貨とされる円が買われた。半面、欧州債務不安から対ユーロでドル買いが進んだほか、原油先物価格の下落などを手掛かりにドル高・資源国通貨安が進んだ。このため、円高・ドル安のペースは非常に緩やかだった。今週の高値は77.44円、安値は78.23円で値幅は79銭程度だった。
来週、米国では1日に9月ISM製造業景況指数、8月建設支出、3日に9月ADP雇用統計、9月ISM非製造業景況指数(総合)、4日に9月チャレンジャー人員削減数、8月製造業新規受注、12-13日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、5日に9月雇用統計、8月消費者信用残高などが発表される。また、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁やブラード米セントルイス連銀総裁の講演が予定されている。
一方、日本では1日に7-9月期日銀短観、2日に9月マネタリーベース、8月毎月勤労統計、5日に8月景気動向指数速報が公表される。日銀は4-5日に金融政策決定会合を開く。
来週は5日発表の9月米雇用統計が注目材料だ。現時点の予想は失業率が8.2%、非農業部門雇用者数が12万人増となっている。3日の9月ADP全米雇用統計の結果を受けた予想の変化などにも注目したい。このほか、2日の豪準備銀行(RBA)政策金利発表や4日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会、4-5日の日銀金融政策決定会合にも注意したい。
来週の円相場は下値の堅い展開となりそうだ。レンジは1ドル=77.00-78.20円を想定している。日米欧の追加金融緩和の効果が息切れし始めたうえ、世界的な景気減速懸念が強まっている。米長期金利も低下傾向にあるだけに、円・ドルには上昇圧力がかかりやすいとみる。
ただ、市場では「日銀の金融緩和策拡大への思惑」がじわりと広がっている。佐藤健裕日銀審議委員は26日、「さらに経済・物価が下振れるがい然性が高まれば、追加緩和を躊躇しない」「外債購入は期待インフレを引き上げる有効策のひとつ」などと述べた。「早くも10月の日銀会合での追加緩和への期待が高まった」という。政府・日銀による円売り介入への警戒感もあるだけに、一方的に円高・ドル安が進むことはないだろう。
(グローバルインフォ株式会社)