
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
08月31日 15時21分
来週の為替見通し/レンジは1ドル=77.65-78.85円を想定
今週の円相場は小動き。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホールでの講演を31日に控え、内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がった。なお、FRBは29日、米地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表し、総括判断で「米経済活動は大部分の地域と分野で徐々に拡大を続けている」と指摘したものの相場の反応は限られた。ある市場関係者からは「夏枯れ相場が続いている」との声が聞かれた。今週の高値は28日に付けた78.457円、安値は27日に付けた78.846円で値幅は39銭程度と小さかった。
来週、米国では9月4日に8月ISM製造業景況指数、7月建設支出、5日に4-6月期非農業部門労働生産性改定値、6日に8月ADP雇用統計、前週分の新規失業保険申請件数、8月ISM非製造業景況指数(総合)、7日に8月雇用統計などが発表される。
一方、日本では3日に4-6月期法人企業統計調査、4日に8月マネタリーベース、7月毎月勤労統計調査、7日に7月景気動向指数速報値などが公表される。
来週は7日発表の8月米雇用統計が注目材料だ。現時点の予想は失業率が8.3%、非農業部門雇用者数が12万人増となっているが、8月ADP全米雇用統計の結果を受けた予想の変化に注目したい。また、6日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会が予定されている。欧州サイドの材料でユーロ・ドルが上下し、円相場が振り回されるケースもある。留意はするべきだ。
来週の円相場は底堅い展開となりそうだ。バーナンキFRB議長が講演で量的緩和第3弾(QE3)に言及すれば、ドルは一段と売られるだろう。QE3に言及しないまでも、「必要なら行動する」といった基本姿勢を明言すれば、ドル安が継続するとみる。
一方で、「QE3について手掛かりは与えない」とみる向きもある。ある市場関係者は「政策の方向性について、何らかの大きなヒントがあるとは思わない。バーナンキFRB議長は事前にシグナルを送るのは好まないようだ」と分析している。米追加緩和への期待から上昇してきた株式相場が下落すれば、リスク回避の円買いが入りやすい。いずれにせよ、円高・ドル安が進みやすい状況だ。レンジは1ドル=77.65-78.85円を想定している。
(グローバルインフォ株式会社)