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カブ知恵速報

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藤井英敏

マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵

08月31日 15時21分

来週の相場見通し/軟調な相場を覚悟したい

来週は、9月6日の欧州中央銀行(ECB)理事会や7日の米雇用統計発表など欧米での重要な経済イベントを控え、投資家は積極的に動き難い。日経平均の想定レンジは8500円~9000円程度。予想外の好材料が飛び出せば9000円を回復するだろうが、そうではない限り、軟調な相場を覚悟したい。

世界的な景気減速懸念が強まっている。例えば、上海株が低迷している。上場企業の12年1-6月期業績は大幅に鈍化し、最近発表の7-8月の景気指標も引き続き製造業の苦戦を示している。しかし、新指導部が発足するのは10~11月ごろの見通しで、それまでは新たな景気刺激策などが期待できない。

また、8月のユーロ圏景況感指数(速報値)は86.1と、7月の87.9を下回り、2009年8月以来の低水準となった。スペインやイタリアなど債務不安を抱える南欧諸国だけでなく、ドイツなどでも景況感が悪化しており、欧州全域の経済の一段の悪化懸念が強まっている。

そして、国内でも、7月の商業販売統計(速報)で、小売業の販売額は前年同月比0.8%減と、8カ月ぶりにマイナスに転じた。百貨店やスーパーを含む大型小売店は4.0%減で、3カ月連続のマイナスだった。コンビニエンスストアは1.0%増だったが、既存店ベースでは3.4%減と2カ月連続のマイナスだった。個人消費関しては、電気料金の値上げや消費増税への懸念もあり、先行き不透明感が強い。

需給面ではJAL(9201)の上場が重荷になりそう。東京株式市場の商いが活発なら問題はない。しかし、東証1部の売買代金が8月31日まで13営業日連続で1兆円の大台を割り込むなど、超閑散相場が続いているのだ。また、物色面では、個人があまり持たない内需関連株が上昇し、個人投資家好みのメガバンクやSNS関連、その他材料株などの株価は低迷した。この結果、買い方の回転が働かず、売買が比較的低調だった。

ちなみに、JAL株式売り出し価格の仮条件は1株あたり3500~3790円になった。売り出し株を購入する投資家が資金捻出のために、運輸セクター中心に換金売りを出すことが予想される。JAL株の申し込みは9/11~14となっており、JAL株購入資金を他の株の換金で手当てするには11日までに売っておく必要がある。

一方、国内機関投資家も、欧州債務問題に対する対応などが見通し難く、様子見姿勢を崩すことはなかった。この傾向は、米雇用統計やFOMC、ECB理事会、独連邦憲法裁判所による欧州安定メカニズム(ESM)の合憲性の判断などが控えており、9月に入っても模様眺め気分の強い、閑散相場は継続しよう。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)