
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
06月22日 08時23分
本日の相場見通し/日経平均は薄商いの中、膠着
21日の米国株式市場では、NYダウは続落し、前日比250.82ドル安の12573.57ドルと、下げ幅は今年2番目の大きさだった。ナスダック総合指数は6日ぶりに反落し、同71.36ポイント安の2859.09ポイントで取引を終えた。恐怖指数(VIX指数)は同2.84(16.47%)高の20.08だった。フィラデルフィア地区連銀が発表した6月の製造業業況指数はマイナス16.6と、前月のマイナス5.8から悪化し、10カ月ぶり低水準となった。また、米ゴールドマン・サックスが、顧客向けノートで、S&P総合500種の目標水準を1285とし、ショートポジションをとるよう推奨した。これらが嫌気された。
NY円相場は続落し、前日比75銭円安・ドル高の1ドル=80円25~35銭で取引を終えた。円は対ユーロで3日ぶりに反発し、前日比35銭円高・ユーロ安の1ユーロ=100円65~75銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は大幅下落した。WTI期近の8月物は前日比3.25ドル安の1バレル78.20ドルで取引を終えた。NY金先物相場は4日続落した。8月物は前日比50.3ドル安の1トロイオンス1565.5ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)9月物は8740円大証清算値比80円安だった。
米株は大幅安だが、対ドルで円高がやや一服しているため、日経平均の下落は前日比で1%程度の下落で済みそう。想定レンジは8700円~8800円程度。ムーディーズが21日、世界の主要な15金融機関の長期債務格付けを一斉に引き下げたと発表した。しかし、格下げ方向で見直すと2月に発表していたこともあり、市場全体への影響は限定的とみている。これが、欧州問題に対してセンシティブになっていた、5月下旬から6月初旬に発表されていたら、市場へのインパクトは甚大だったかも知れないが。
なお、本日は外部環境が悪化している週末でもあり、多くの投資家は従来以上に、模様眺めスタンスを強める見通しだ。このため、商いも一段と低迷する公算が大きい。確かに、製造業中心に世界景気の冷え込みは懸念材料だが、G20を受けた欧州政策期待が燻るため、下値を売り叩くことも厳しい。結果、日経平均は薄商いの中、膠着するのだろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)