
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
03月02日 16時02分
来週の相場見通し/「バンドウォーク」する展開がメインシナリオ
来週の日経平均は外部環境が劇的に変化しない限り、高値圏で堅調に推移する見通し。25日移動平均ベースのボリンジャーバンドの+1σ(2日現在、9592.29円)と+2σ(同、9939.69円)とに挟まれたレンジで、「バンドウォーク」する展開がメインシナリオだ。このシナリオに黄色信号が点灯するタイミングは5日移動平均線(同、9712.81円)割れ。また、赤信号点灯は、5日移動平均線の下降転換だ。そして、25日移動平均線が下向きに転じたら、相場はピークアウトが確実になる。
ピークアウトした場合の目先の下値メドは、まずは12年2月16日と17日とで空けた窓(9308.93円~9369.25円)、次に12年2月14日と15日とで空けた窓(9072.08円~9107.68円)を埋めるレベルだ。仮に相場がピークアウトしたとしても、余程の悪材料が飛びださない限り、来週の常識的な下値メドは、12年2月16日と17日とで空けた窓(9308.93円~9369.25円)埋めだとみている。
よって、来週の日経平均の想定レンジは9300円~10000円程度。より絞るなら9600円~10000円程度。ボリンジャーバンドの+1σ(2日現在、9592.29円)を割り込むには、強烈な円高や米株の急落、想定を超える天災の発生、「イラン対欧米」の暴発と原油の急騰、などが必要だ。そうでなければ、日経平均は気分良く、高値圏でもみあう公算が大きい。
もちろん、想定を超える悪材料が出現する状況になった場合には、12年2月7日と8日とで空けた窓(8928.44円~8956.78円)埋めも覚悟するべきだ。それでも、今後は、上昇する13週移動平均線(2日現在、8836.48円)が強力にサポートするため、同線が押し目限界になるとみている。
ところで、24日時点の裁定買い残(期近・期先の合計)は1兆5067億円と、東日本大震災が発生した昨年3月11日時点以来、約11カ月ぶりの高水準となった。裁定買い残の増加は7週連続のことだ。今後、市場の先高観が弱まり、先物がディスカウント状態で推移するようになったら、この積み上がった買い残が、裁定解消売りを通じて、日経平均急落を演出するだろう。
物色に関しては、個別に材料が出た銘柄は別にして、基本は循環物色だ。出遅れセクター、銘柄の底上げのため、自動車やIT関連が買われる順番の日の日経平均は強く、そうではない日の日経平均は軟調な弱い相場になることだろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)