
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
09月12日 08時21分
本日の相場見通し/欧米発の「ドゥーム・シナリオ」に沿った値動き
9日の米国株式市場は大幅に続落し、NYダウは前日比303.68ドル安の10992.13ドル、ナスダック総合指数は同61.15ポイント安の2467.99ポイントで取引を終えた。恐怖指数(VIX指数)は同4.20(12.24%)高の38.52だった。欧州中央銀行(ECB)は9日、ドイツ出身のシュタルク専務理事が辞任する意向をトリシェ総裁に伝えたと発表した。これが嫌気された。市場では、8月以降のイタリア・スペイン国債買い入れに対する抗議の辞任とみられている。一方、オバマ大統領は8日夜、総額4470億ドルの景気・雇用対策を発表した。しかし、与野党の調整は難航するとの見方が大勢で、買い材料にはならなかった。
NY円相場は続落。前日比10銭円安・ドル高の1ドル=77円55~65銭で取引を終えた。円は対ユーロで大幅続伸。前日比1円65銭円高・ユーロ安の1ユーロ=105円85~95銭で取引を終えた。シュタルク氏辞任に加え、ドイツ政府が国内の金融機関が保有するギリシャ国債に関連した損失の発生に備えて緊急対策を用意しているとの噂も売り材料になったようだ。
NY原油先物相場は続落。WTI期近の10月物は前日比1.81ドル安の1バレル87.24ドルで取引を終えた。NY金先物相場は続伸。12月物は前日比2.0ドル高の1トロイオンス1859.5ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は8495円大証清算値比155円安だった。
フランス・マルセイユで開かれていた9日のG7財務相・中央銀行総裁会議では、欧州の財政再建や金融市場の安定への決意を再確認して閉幕した。しかし、市場では欧州不安を抑える具体策に踏み込めなかったとの評価が大勢だ。また、国内では、就任僅か9日目で、鉢呂経産相が、「放射能」発言で引責辞任した。国内政局も不透明感が強まった。
このような状況下、日経平均は8500円アラウンドの軟調なもみあいとなる見通し。想定レンジは8400円~8700円程度。下値では公的年金や、日銀のETF買いが入るだろう。売り方の利益確定の買戻しも多少入ることが予想される。しかし、それ以外に積極的な買いが入る情勢ではない。欧米発の「Doom(ドゥーム)(破滅)シナリオ」に沿った値動きを覚悟したい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)