
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
08月08日 08時33分
本日の相場見通し/東京市場ではリスクオフの動きが継続
5日のNYダウは反発、前日比60ドル93セント高の11444.61ドル、一方、ナスダック総合指数は続落し、同23.98ポイント安の2532.41ポイントと、2010年11月30日以来、8カ月ぶりの安値で取引を終えた。VIX指数(恐怖指数)は前日比0.34(1.07%)高の32.00で取引を終えたが、一時39.25まで上昇する場面があった。NYダウは欧州不安の高まりとS&Pによる米国債格下げの噂で、11139.00ドル同244.68ドル安まで叩き売られる場面があった。その後、欧州中央銀行(ECB)が、イタリアとスペインが主要な構造改革を前倒しして推し進めることを条件に、両国の国債を買い入れることで4日に大筋で合意していたと伝わり、NYダウはこれを好感し上昇した。
なお、7月の米雇用統計では、非農業部門の就業者数が前月比11万7000人増と、市場予想の8万5000人前後を上回り、失業率は9.1%と前月比で0.1ポイント改善した。これは、米国経済の先行きに対する懸念をやや和らげる要因となった。
NY円相場は反発し、前日比45銭円高・ドル安の1ドル=78円35~45銭で取引を終えた。円は対ユーロで3日続落し、前日比80銭円安・ユーロ高の1ユーロ=111円90銭~112円00銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は6日ぶりに反発。WTI期近の9月物は前日比0.25ドル高の1バレル86.88ドルで取引を終えた。NY金先物相場は続落。12月物は前日比7.2ドル安の1トロイオンス1651.8ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は9325円大証終値比45円高だった。
S&Pが現地時間5日夜、米国債の格付けを最上位から1段階下の「ダブルAプラス」に引き下げた。格下げ自体はある程度織り込み済みだが、実際に、主要な格付け会社が米国債を最上位から格下げしたのは初めということもあり、ドルへの信認が揺らぐ可能性が高い。このため、東京市場は各国政策当局の危機対応策の中身と、それを受けた欧米市場の反応を見極めたいというムードが強まる見通しだ。
日経平均の想定レンジは9000円~9400円程度。ボラティリティが高い状態が継続する見通し。今回の危機の震源地が欧米のため、実際に欧米の金融市場の落ち着きが確認できるまでは、東京市場ではリスクオフの動きが継続しよう。リスクオンになるためには、スペイン、イタリアの国債利回り低下や、米国株の力強いリバウンドが必要だろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)
<KAB>外資系9社、売り2870万株、買い1110万株、差引き1760万株の売り越し
外資系9社、売り2870万株、買い1110万株、差引き1760万株の大幅売り越し。(6営業日連続の売り越し)金額(9社)売り285億円、買い142億円。本日の外人の特徴は、米国系証券、欧州系証券ともに売り越しの会社が目立つ。セクター別では、売り:情報通信・商社・建設・電機・硝子・自動車・不動産・保険・REITなど。買い:保険・商社・自動車・小売・機械・薬品・情報通信・サービス・精密など。