
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
07月01日 16時58分
来週の相場見通し/日経平均は6月のSQ値を上回っている限り、上昇基調が続く
来週の日経平均は6月のSQ値9553.69円を上回っている限り、上昇基調が続くとみている。外部環境が悪化しないなら、仮に調整があっても、この9553.69円が強力なサポートになるだろう。一方、上値メドは5月2日の10017.47円だ。
なお、日経平均は6月17日の9318.62円を起点に11営業日で9900.57円(7/1)まで上昇した。上昇幅は581.95円、上昇率は6.25%だ。短期的な過熱感があるため、値幅、若しくは、時間の調整は必要だとみている。それでも先述のSQ値を割り込まない限り、6月17日を起点にした上昇相場は継続しよう。
相場が完全に弱気モードになるのは3月29日安値9317.38円を割り込むケースだ。このため、仮にSQ値を割り込んでも、日経平均は概ね9300円~9800円のボックス相場が継続するだろう。
米国では、シカゴ購買部協会が発表した6月のPMIは前月比4.5ポイント上昇し、61.1となった。53.0と低下を見込んでいた市場予想に反して改善したことで、7月1日発表のISM製造業景況感指数が改善するとの期待が強まっている。このように米景気の先行きに対する過度の警戒感が後退している点はポジティブだ。
また、中国の6月のPMIは3カ月連続で低下した。6月のPMIは前月比1.1ポイント低下の50.9だった。PMI低下は短期的な在庫調整が主因だが、中国経済の減速が当面続く可能性を示唆している。結果、金融引き締め継続への警戒が後退するため、中国経済・株式市場にとってもプラス材料だ。このように外部環境は徐々に明るい兆しが出ている。
さらに、6月の日銀短観では、大企業製造業DIがマイナス9と、前回3月調査のプラス6に比べ15ポイント低下したが、先行きDIはプラス2で、企業マインドはV字回復を描いている。3月調査では東日本大震災の影響を十分に織り込めなかったが、今回の悪化は想定の範囲内だ。
ちなみに、震災で寸断されたサプライチェーンが急ピッチで復旧に向かっている。とりわけ、V字回復の象徴は大企業の自動車だ。業況判断DIはマイナス52だが、先行き判断はプラス6と、58ポイントの改善だ。改善幅はデータをさかのぼれる92年11月以降では最大となるという。このような状況を反映し、来週の物色動向については、自動車関連セクターに注目しておきたい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)