
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
05月25日 08時12分
本日の相場見通し/日経平均は方向感なく、昨日終値付近で膠着
24日の米国株式市場は3日続落し、NYダウは前日比25.05ドル安の12356.21ドル、ナスダック総合指数は同12.74ポイント安の2746.16ポイントで取引を終えた。VIX指数(恐怖指数)は同0.45(2.46%)安の17.82だった。リッチモンド連銀の5月の製造業景気指数は8カ月ぶりにマイナス圏に低下し、09年4月以来2年1カ月ぶりの低水準を付けた。また、4月の米新築住宅販売件数は前月比で増加し、市場予想を上回ったが、絶対水準自体が低かった。これらが嫌気された。
NY円相場は3日ぶりに反発し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=81円90銭~82円00銭で取引を終えた。円は対ユーロで3日ぶりに反落し、前日比35銭円安・ユーロ高の1ユーロ=115円50~60銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は反発。WTI期近の7月物は前日比1.89ドル高の1バレル99.59ドルで取引を終えた。GSとMSがそれぞれ、北海ブレント先物の価格見通しを引き上げたことが話題になっていたようだ。NY金先物相場は3日続伸。6月物は前日比7.9ドル高の1トロイオンス1523.3ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は9475円大証清算値比5円安だった。
米株が軟調で、円相場にも方向感がない。内部要因でも手掛かり材料が見当たらない。このため本日の日経平均は方向感なく、昨日終値付近で膠着する可能性が高い。想定レンジは9400円~9500円程度。原油、金が上昇したことで、資源関連が物色される可能性はあるが、相場全体を押し上げることはなさそう。ただし、日経平均が1%程度以上下がれば、日銀のETF買いが入るとの期待があり、下値は売り込み難いムードは継続する見通し。
市場では、東証1部全銘柄平均のPBRが24日時点で1.01倍と、解散価値の1倍接近で、割安感を指摘する声が出ている。だが、日本経済はこれまでデフレが続いたことに加え、大震災と原発事故が発生したにもかかわらず、夏場の電力不足、円相場の高止まり、さらに、適切なタイミングで財政出動が実施されることが期待できない状況だ。これでは、株を買おうというムードが強まることはなく、当面は、「割安放置」か、「割安なものがさらに割安になっていく」ということになる可能性が非常に高いとみている。少なくとも、慌てて株を買うタイミングではないだろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)