
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
04月28日 07時39分
本日の相場見通し/外部環境は大幅改善も、ポジション調整売りで上値は重い
27日の米国株式市場では、NYダウは続伸し、前日比95.59ドル高の12690.96ドルと、08年5月20日以来、約2年11カ月ぶりの高値で取引を終えた。ナスダック総合指数は6日続伸し、同22.34ポイント高の2869.88ポイントと、00年12月12日以来、約10年4カ月ぶりの高値で取引を終えた。VIX指数(恐怖指数)は同0.27(1.73%)安の15.35だった。
FRBはFOMCで、量的緩和の第2弾(QE2)を予定通り6月末で完了するとした。また、バーナンキFRB議長が定例記者会見で、米景気に対して慎重な見方を示唆し、緩和的な金融政策を正常化する時期に明確に言及しなかったため、超低金利政策が当分続くことへの期待が高まった。
NY円相場は反落し、前日比60銭円安・ドル高の1ドル=82円10~20銭で取引を終えた。円は対ユーロで大幅続落。前日比2円05銭円安・ユーロ高の1ユーロ=121円45~55銭で取引を終えた。ユーロは対ドルで大幅に7日続伸。一時1.4796ドルと、09年12月8日以来約1年4カ月ぶりの高値を付けた。
NY原油先物相場は3日ぶりに反発。WTI期近の6月物は前日比0.55ドル高の1バレル112.76ドルで取引を終えた。NY金先物相場は反発した。6月物は前日比13.6ドル高の1トロイオンス1517.1ドルで終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は9730円大証清算値比20円高だった。
米株が堅調で、円高が一服している。外部環境は大幅に改善しているが、日本は明日からゴールデン・ウィークに突入する。5月2日と6日を休めば10連休という大型連休になる。こうなると、その間、外部、内部ともに連休明け後、どうなっているのか全く不透明だ。このため、本日は、買いポジションを落としておこうという手仕舞い売りが、特に東日本在住の投資家から終日断続的に出て、相場の上値を抑える見通し。日経平均の想定レンジは9600円~9800円程度。
なお、売りが出るとしても、外部環境は悪くないため、下値を売り叩く動きにはならないとみている。そうはいっても、関東以北の余震活動は未だに活発な上、原発事故も予断の許せない状況だ。連休中、M8超の最大級の余震が発生し、再び、福島原発の事態が深刻化、若しくは、他の原発で似たような事象が発生しないとも限らない。仮に、その可能性が低いと思ったとしても、特に、東日本在住の投資家は、リスクに対して慎重になり、保守的な投資行動を徹底する可能性が高いとみている。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)