
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
03月29日 08時25分
本日の相場見通し/原発事故に関してバッド・ニュースが相次ぎ、模様眺め
28日の米国株式市場は4日ぶりに反落、NYダウは前週末比22.71ドル安の12197.88ドル、ナスダック総合指数は同12.38ポイント安の2730.68ポイントで取引を終えた。VIX指数(恐怖指数)は同1.53(8.54%)高の19.44だった。リビアの政情不安や、日本の福島第1原子力発電所の事故深刻化を背景に、利益確定売りが優勢になった。
NY円相場は3日続落し、前週末比35銭円安・ドル高1ドル=81円65~75銭で取引を終えた。NY円は対ユーロで反落し、前週末比45銭円安・ユーロ高の1ユーロ=115円00~10銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は3日続落。WTI期近の5月物は前週末比1.42ドル安の1バレル103.98ドルで取引を終えた。NY金先物相場は3日続落し、4月物は前週末比6.3ドル安の1トロイオンス1419.9ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は9355円大証終値比55円安だった。
28日、東京電力(9501)は、福島第1原子力発電所の敷地内の土壌5カ所でプルトニウムを検出したと発表した。また、「トレンチ」と呼ばれるトンネル状の穴の中に水がたまり、2号機のタービン建屋の外では、1時間当たり1000ミリシーベルトを超える高い放射線量を計測したと発表した。
そして、経済産業省原子力安全・保安院は29日の記者会見で、「核物質を閉じ込める圧力容器や格納容器など5重の壁を守れなかった。非常に憂うべき事態だ」との認識を示したとも伝わっている。さらに、東電が仏原子力庁、原子力大手アレバ社、仏電力公社(EDF)などに支援要請したことも報じられている。
原発事故に関してバッド・ニュースが相次いでいる。東日本の投資家中心にマインドは冷え込んだままの状態が続く見通し。米株高が一服したこともあり、相場全体としては、模様眺めムードの強い1日になりそうだ。日経平均の想定レンジは9200円~9500円程度。いずれにせよ、原発事故が改善に向かう兆候が出るまでは、日経平均は、上値・下値を共に切り下げる可能性が高いとみておきたい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)