
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
03月14日 07時55分
本日の相場見通し/震災の直接被害に加え、東電ショックがマインド悪化に拍車
今回の東日本大地震で、犠牲になった方々のご冥福をお祈りし、被害に遭われた方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。
11日の米国株式市場は3日ぶりに反発し、NYダウは前日比59.79ドル高の12044.40ドル、ナスダック総合指数は同14.59ポイント高の2715.61ポイントで取引を終えた。VIX指数(恐怖指数)は同1.80(8.23%)安の20.08だった。米国株式市場への東日本大地震の影響は限定的で、原油先物相場の下落が好感された。
NY円相場は4日ぶりに大幅反発。前日比1円10銭円高・ドル安の1ドル=81円80~90銭で取引を終えた。円は対ユーロで続伸し、前日比75銭円高・ユーロ安の1ユーロ=113円70~80銭で取引を終えた。日本の投資家のリパトリエーションへの思惑から円買いが優勢となった。
NY原油先物相場は4日続落。WTI期近の4月物は前日比1.54ドル安の1バレル101.16ドルで取引を終えた。NY金先物相場は反発。4月物は前日比9.3ドル高の1トロイオンス1421.8ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は9975円大証終値比195円安だった。
東日本大地震による人的、インフラへの被害もさることながら、東電(9501)の福島原発事故発生による原発の安全性への懸念、及び、14日から計画停電の実施による企業収益と市民生活への悪影響中期化懸念がともに強まったことが、投資マインド悪化に拍車を掛ける見通しだ。原発事故と計画停電がなければ、未曾有の天変地異発生を嫌気した売り一巡後の下げ渋りが期待できた。しかし、東電問題で残念ながら、そうはなりそうもない。
日経平均の想定レンジは9800円~10100円程度。テクニカル的には200日移動平均線(11日現在、9840.03円)付近で押し目買いや、売り方の買戻しが入るか否かに注目する。
なお、1995年1月17日の阪神・淡路大震災後に、日本人投資家のリパトリで、円高・ドル安が進み、約3カ月後に対ドルで過去最高値の79円75銭を付けたという経験則がある。今回の東日本大地震後も、この経験則に沿って投資家が行動することが予想される。
その意味では、本日午後1時に開始する決定会合で、日銀が円高対応で、具体的、且つ、踏み込んだ決定や発言をするかに注目する。具体的には、一段の日銀の資産膨張策などだ。そのような対応を受け、円高に歯止めが掛かるようなら、朝方真っ暗になった投資マインドにポジティブに作用する見通しだからだ。今回の未曾有の国難に直面し、まずは、日銀ができることをヤルという意気込みせるかに注目したい。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)