
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
01月07日 16時29分
来週の相場見通し/12月SQ値を上回っている限り、堅調推移を続ける
来週の日経平均は昨年12月のSQ値10420.74円を上回って推移する限り、好需給を背景に、堅調推移を続けるだろう。想定レンジは、下値は25日移動平均線(7日現在、10287.73円)、上値は10818.27円(昨年7月14日の高値9807.36円から9月1日の安値8796.45円までの下げ幅1010.91円を、ネックラインである9807.36円に足した10818.27円)とみている。
堅調相場のけん引役は引続き、外国人投資家だ。外国人は米国が追加緩和に踏み切った昨年11月第1週から12月第5週(27~30日)まで9週連続で日本株を買い越している。この間の買い越し額は約9500億円だ。なお、外国人は昨年、年間では2年連続で買い越した。買越額は3兆2104億円の買い越し(前年は1兆7775億円)。
外国人投資家は日本株のPBR(資産ベースの投資尺度)の低さ(資産ベースの投資尺度)に注目しているという。確かに、PBRは、日経平均は約1.2倍と、NYダウは2.9倍、中国・上海総合指数は3.0倍に比べて非常に低い。
ただし、PER(利益水準からみる投資尺度)では、日本株は約16倍で、米国の15倍などを上回っており、割安感は乏しい。このため、少なくともPERでは、上値余地が非常に大きいとは言い難い。よって、NN倍率(日経平均の頭文字の「N」と、ニュ-ヨークダウの「N」を採ったもの。両方の単位を外して、「日経平均」÷「NYダウ」で算出)は、当面現状の0.9倍程度で推移することになると考える。
需給的には、国内勢の売りが継続する見通しだ。2010年の投資部門別売買動向では、個人は2年連続で売り越し、売越額は2兆2771億円と、09年の8666億円から2.6倍に膨らんだ。また、金融庁は、保険会社の支払い能力を示す「ソルベンシー・マージン比率」の計算法を12年3月期から厳格化する方針だ。このため、生保・損保各社は株式の保有量圧縮を急ぎ、取引先との持ち合い解消売りを出した。この結果、生保・損保は3年連続の売り越しで、2010年は6317億円の売り越し(09年は4182億円の売り越し)だった。
そして、都銀・地銀等が2450億円と4年連続で売り越し、事業法人は2731億円で、2年連続で売り越した。これも持合い解消売りだろう。この持合い解消売りは、3月決算を控え、今後加速する可能性が高い。これが来週以降も、日経平均の上値抑制要因になる見通しだ。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)