
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
12月13日 08時38分
バカ高いSQ値についての市場観測
先週末の12月限のSQでは、SQ値が10420.74円というバカ高い価格で付いた。このSQ値を現物、先物とも一度も上回れず終了。幻のSQ値という形になり、今週以降の相場に不安を残す状況となった。
このバカ高いSQ値について、当日も「寄り付き直前に注文を出すブローカーが通常は2本に分けてフローを出すのに、今回は1本しか出ていなかった」との指摘が聞かれていた。今回のフローは売りだったわけだが、つまりは“売りそびれたフロー”があったというわけである。
これが今回のバカ高いSQ値の要因だった可能性は高そうだ。というのも、引け後公表の手口を見ると、ドイツ証券(←寄り付き直前に注文を出すブローカー)が225先物を差し引き9122枚の大幅売り超としていた。市場観測では、SQは225一銘柄当たり38.4万株の買い超とされていたが、これは金額換算で約960億円。ドイツ証券の売り越し枚数は9122枚で、こちらを金額換算すると約930億円。不気味なほどに似通った規模である。
ドイツ証券の225先物(12月限)の直前の推定建玉は▲1万枚程度。この売っていた225先物は幻のSQ値(10420.74円)で買い戻したが、買っていた見合いの現物バスケットの売りを寄り付きで出せなかったため、あわてて先物売りでヘッジポジションを組成した、というのが「バカ高いSQ値→その後の急落」の背景と考えられそうである。ちなみに、この過程で「ドイツ証券は15億円程度の損失を出した計算になる」との声も聞かれるが・・・。