
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
12月03日 15時58分
来週の相場見通し/強気継続、低位材料株相場を想定
11月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比15万人増加と、5月以来の大幅増(同15万1000人増)となった10月並みの伸びが見込まれ、11月の失業率は4カ月連続で9.6%になる見通し。市場予想通りなら、9.5%以上の状態が1年4カ月続くことになり、1948年の統計開始以降で最長となるという。なお、米雇用統計は、余程、市場予想から下ブレしない限り、米株式市場が動揺することはないだろう。上ブレした場合は、米株式市場は素直に好感し、大幅高を演じ、来週もブル相場が継続するとみている。
ただし、下ブレしても、米株式相場への影響は短期的、且つ、軽微な影響にとどまるだろう。下ブレした場合、雇用をできる限り増やすという政策目標の実現に向け、FRBによる更に踏み込んだ追加金融緩和実施への期待が高まるからだ。実際、バーナンキFRB議長は11月30日、長期間にわたって再就職できない長期失業が増加していることについて「非常に異例で、心配なことだ」と述べ、特に若年層の高失業率に懸念を示し「賃金などに長期間の影響を与える」と懸念を表明している、と伝わっている。
なお、3日の日経平均終値は10178.32円と、6月21日以来5カ月半ぶりの高値を付けた。圧倒的に買い方有利、売り方不利の情勢だ。日経平均は、11月10日に、テクニカルでの底入れの典型的なチャート形状である、「逆三尊」(7月6日の9091.70円を1番底、7月14日の9807.36円と7月28日の9760.31円をネックライン、9月1日の8796.45円を2番底、10月7日の9716.92円をネックライン、そして、11月2日の9123.62円を3番底)を完成させている。テクニカル的に、先行き相場に対しては引続き強気を維持でよいだろう。来週の上値メドは10500円程度、押し目メドは、上昇を続ける25日移動平均線(3日現在、9793.87円)を考えている。
このような状況で来週末はメジャーSQだ。想定以上に米株が下落したり、円高が進まない限り、ATMの1万円は考え難く、10250円か、10500円が有力選択肢とみている。なお、円高については、米国長期金利が想定以上に低下しない限り、神経質になる必要はないだろう。足元では、発表される米経済指標の改善や底堅さが目立っている。このため、米長期金利の急低下は考え難い。当然のことながら、米長期金利が低下しないのなら、ドル高トレンドに変化はないだろう。これは日本株にとって、ポジティブに作用する見通しだ。
なお、物色に関しては、主力株よりも低位材料株に注目したい。12月(師走)入りで、師走相場の特徴である、正月の餅代を稼ぐ為に、回転売買をする「餅つき相場」(餅つきの杵のように、上がったり下がったりする相場)になりやすい点に注目するからだ。このような「餅つき相場」では、値動きの激しい(仕手色の強い)低位材料株が人気化する傾向が強いのだ。主力株と異なり、SQの影響を受け難い点も大きな魅力と考える。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)