< 来週の相場見通し/相場反転には、米株の反発や円高一服などの外部環境の改善が不可欠

本日の相場見通し/膠着感の強いもみあい相場 >

カブ知恵速報

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藤井英敏

マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵

06月25日 16時04分

来週の為替見通し/1ドル=88-90円で上値を試す展開となりそう

今週の円相場は堅調だった。中国人民銀行が19日に「人民元相場の弾力性を高める」との声明を発表したことで人民元切り上げ観測が広がり、円買い・ドル売りが先行した。欧米の株式相場が軟調に推移すると、投資家がリスクを取りにくくなるとの見方が広がり円の上昇を後押しした。

米連邦準備理事会(FRB)が23日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で景気に慎重な見通しを示し、米国の低金利政策が長期化するとの見方が改めて広がると、円は一時5月21日以来の高値となる89.22円まで上値を伸ばした。

来週、米国では28日に5月個人消費支出(PCE)、29日に4月ケース・シラー米住宅価格指数、6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、30日に6月ADP雇用統計、6月シカゴ購買部協会景気指数、7月1日に6月ISM製造業景況指数、5月建設支出、5月住宅販売保留指数、2日に6月雇用統計、5月製造業新規受注などが発表される。

また、エバンズ米シカゴ連銀総裁やロックハート米アトランタ連銀総裁、ウォーシュFRB理事などの講演が予定されている。

一方、日本では28日に5月商業販売統計、29日に5月失業率・有効求人倍率、5月鉱工業生産速報値、30日に5月新設住宅着工戸数、5月毎月勤労統計調査、7月1日に4-6月期日銀短観、2日に6月マネタリーベースなどが公表される。

来週の経済指標では、29日の4月ケース・シラー米住宅価格指数や7月1日の6月ISM製造業景況指数、2日の6月雇用統計などに注目が集まる。特に6月雇用統計は相場への影響度が高い。現時点の予想では、失業率が前月の9.7%から9.8%へ上昇し、非農業部門雇用者数変化が前月の43万1000人増から11万人減へ大幅に悪化する見込みとなっている。

来週の円相場は、1ドル=88-90円で上値を試す展開となりそうだ。このところ弱めの米経済指標が相次いでいることにくわえて、欧州ではギリシャ情勢や欧金融機関への懸念が再燃している。欧米株価の下落で投資家のリスク志向が衰えるようだと、安全資産と位置付けられている円は買われやすくなるだろう。

また、23日のFOMCを受け、市場では米早期利上げ観測が後退。米政策金利の将来の水準を予想するフェデラルファンド(FF)金利先物市場では、年内の利上げがないことをほぼ織り込んでいる。5月20日の88.95円を上抜けることが出来れば、6日に付けた年初来高値87.95円も視野に入る。

このほか、今週末にカナダのトロントで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議にも注目したい。

(グローバルインフォ株式会社)