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特別企画:東証次世代システム arrowhead に迫る

特別企画:東証次世代システム arrowhead に迫る

三空

2010年1月4日から運用開始の、東証次世代システム arrowhead に迫ります!おなじみ三空が東京証券取引所様に突撃取材を敢行!トレーダー必見です!!!

12月22日 11時00分

東証次世代システム arrowhead に迫る 後編

(三空)これは弊社が運営しているサイトのユーザーさんからの質問なのですが、以前、ゴールドマンサックスが一般的な市場に流れる0.03秒前にナスダック市場の情報を取得し、先回りする事で利益を出していた。といったニュースがありましたが、今回の arrowhead にシステムが置き換わる事で、そう言う事が起こったりはしますか?

これはアメリカ市場の話になりますが、アメリカでは注文を出された取引所や電子取引市場は、仮にその取引所や電子取引市場ではなく他の市場に優先する気配がある場合には、その市場に注文を回送しなければならない、というルールがあります。指摘いただいた取引形態は、そうしたルールの隙間を狙った取引として問題視されましたものです。

具体的には、BATS(バッツ)、ダイレクトエッジといった電子取引市場が、他市場に注文を回送する前に、自市場の取引参加者に対してのみ0.03秒、当該注文に関する気配を表示していたわけです。

日本の場合、そもそもそのようなルールがなく、例えば東証に来た注文を大証に回さなければならないといったような義務もありませんので、アメリカとは状況が異なり、同様の問題が発生することはありません。また、特定の取引参加者や投資家にだけ情報を流すということもありませんので、安心して頂いて大丈夫です。

(三空)それは安心しました。個人投資家としてはゴールドマンサックスのニュースには本当に驚いていたんです。もう2点ほどユーザーからの質問なのですが、全ての処理が速くなる arrowhead では注文後の取り消し注文等は可能なのでしょうか?それと、新システム導入で場口銭の料金体系が変わったりするのでしょうか?今後の証券会社の手数料体系がどうなるか気になっているご質問です。

注文の取り消しについては、arrowheadにおいても、合致要件を満たさず板に残っている注文であれば可能ですが、合致要件を満たした場合は、arrowheadは約定処理速度が速いこともあって即時に約定します。

また、東証が各取引参加者から頂く現物株やCB等に係る場口銭(取引料)については、今回の新システムの稼働に伴う変更はありません。 一方、注文件数に応じて各取引参加者から頂くアクセス料については、現在、何百万件以上はいくら、と上限を設定してあります。1月からはこの上限を撤廃しますので、場合によってはアクセス料が増える取引参加者もあるかもしれません。 なお、アクセス料は、取引代金に応じて頂戴する場口銭(取引料)と比べ、金額的には比較的少額となっています。

(三空)来年の大発会が非常に楽しみになりました。本日は色々なご質問に丁寧にお答え頂きありがとうございました。