ますぷろさんに聞く

数々の億トレーダーがメインの発注ツールとして使用してきたT++の開発者であり、ご自身も凄腕の億トレーダーとして有名。
本日はますぷろさんにいろいろお聞きしてみたいと思います!
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ただ、有名・・・と言われると少し恥ずかしいのですが。
私がトレードを開始して成功した2002年〜2005年頃はまだ表に出る大資金のトレーダーが少なくて。
たまたま2chをやっていてそこで固定ハンドルで投稿していて、その後カブトモネットというSNSを立ち上げ、個人トレーダーの情報交換の場所を作ったんです。
そしてT++を開発していた事もあって、いつの間にか多くの人に知ってもらえるようになっていただけなので。



いやいや、ずっとデイトレードをやって来た人たちはT++を開発してくれたますぷろさんにみんな感謝してますよ!
では早速。えー、まずは、ますぷろさんと松井証券の出会いのきっかけって何でしょうか?
2002〜2003年頃は、ネット証券はまだ数が少なくて。信用取引についてもネット証券も及び腰でした。
その頃、信用取引の口座開設がしやすいと聞いた松井証券に口座を開いて取引を行うようになったのがきっかけです。


主な取引としては1億くらいまではスキャルピング、それを越えた後はやはりもう少し時間軸が長い取引が多いですね。
エントリー自体はそう変わらないのですが、ロットが大きい分初動が上手く行った場合は利食いせずに粘る形です。
分散は大きくなりますがロットの効率(エントリーや手仕舞い)の方が重視されます。


一日信用は、午前中は使う事が多いですね。
午前中の取引は結果持ち越しになるケースが少なく、手数料が安くなります。
午後からは持ち越しを意識して通常の取引になります。


去年は特殊として、毎年7〜8月は夏枯れ、閑散とするので、アメリカが史上最高値等更新してもそれはあまり意識しないようにしています。
ただ、野中の一本杉のような感じで、そのような時には一極集中の銘柄が出やすく、分かりやすいのでそれらに集中するようにしたいと思っています。
それと、上手く行った取引といっても、今年はあまり上手く行っていないのですが(笑)
まあ、7月からのブレグジット懸念が去った後の日経平均先物の上げは上手く取れましたね。
それというほどの手法ではないのですが、為替の行き過ぎと他市場との雰囲気の乖離が戻るところを上手く取れたという感じでしょうか。



ありがとうございます。ますぷろさんの説明はいつも分かりやすくて助かります。
もう少し踏み込んでお聞きしたいのですが、その日々の取引の根本というか、考え方の根っこみたいなものって何ですか?
基本私は順張りですが、順張りというのはまずエントリー、手仕舞いについて言葉で説明出来て、理論破綻しないのですね。
逆張りというのは、それらについてもの凄く難しく、成功している方達でも経験による言葉では説明出来ない雰囲気というものが多いです。
取引は分かりやすい理由で行うのが一番と思っているので、まず簡単な物を覚えてから細かいセットプレー的な取引を考えていくのが良いのではないでしょうか。



と、トレーダーのみなさんがお聞きしたいと思うことを先に聞いてみたところで、ここからが本題です。
T++が松井証券の高速化対応をしました。
開発者ご自身では、体感ベースでどれくらい反応が早くなったと感じていますか?
早くなりましたよ。
カブトモネットにも比較動画をアップロードしてあります。
通常版 http://kabutomo.net/tpp/tpp_before.mp4
高速版 http://kabutomo.net/tpp/tpp_after.mp4
見た目で分かる以上の高速化が実現されています。
それに、他社のAPI等を使って接続していない会社と比べると格段に高速化されています。


けむ。さんに聞く
こちらこそよろしくお願いします!



まずは最近株を始めたばかりの人もいると思いますので、ひょっとするとけむさんのことを良く知らない人もいるかもしれないです。
そこで、けむさんが有名デイトレーダーとなったいきさつを良かったら教えてください。
そうですね、自分はブログからいろいろな人に知ってもらえるようになったんだと思います。
株を初めて割とすぐ、2005年2月に備忘録も兼ねてブログを始めました。
今はほとんど更新していませんが、当時は毎日2回更新して動物の写真や面白画像などを使ってネタっぽく書いていたので、アクセス数がどんどん伸びていきました。
最初の5~6年くらいは月ベースのマイナスがなかったので、気がついたらいつの間にか取材やセミナー講師の依頼が定期的に入るようになっていました。



この10年間、いろいろなメディアに登場されていましたもんね。本当にデイトレードをしている人で大きなイベントで講演されたりしている人は少ないですけど、けむさんはいつも引っ張りだこな人気です。
そんなけむさんが、どのようなきっかけで松井証券を使いはじめたのですか?
確か株を始める時にネット証券比較のようなものを見て、松井証券がしっかりしていて使い勝手も良さそうだなと思って口座を開設したのが最初です。
その後はいろんな証券会社を使っていますが、一日信用が始まって最近はまた松井証券を使う比率が上がりました。


そうですね、一日信用はよく使います。自分は主に板読みによるスキャルピングですし。
ただ、最近はなるべく時間軸を長めにとって値幅を狙えるように、チャートの大雑把な形くらいは見るようになりました。



そんなけむさんに質問です!最近の相場をどのように見ていますか?
年初から比べたらマザーズは非常に強くて、日替わりでよく動く銘柄が出てるのはありがたい感じです。
ただ、全体的に板が非常に薄くて時間軸が短めの自分にとってはやりづらいです。
先物に関してはイギリス絡みの問題も値動き的には一旦落ち着いた感ありますが、長期展望は持たず、動きに合わせて売買するだけなので、あまり気にしていません。



その時々で板が薄かったり、何か大きく世の中が動く出来事があったり・・・。
なかなか気の休まることのない世界ですけど、そんな中でずっと結果を出し続けているのは本当に凄いです。
10年以上相場の世界にいると忘れられない記憶に残っている取引とかあると思いますけど、最近の相場では記憶に残っているとか印象に残っている取引とかありませんか?
特に決め打ちや普段の何倍ものロットで大勝負みたいなことはやらないので、勝った時のトレードはやるべきことをきちんとやったって程度なんです。
なので、ほとんど印象に残らないので特にこれだっていう取引はないですね。
強いて記憶にあるのを挙げるなら、イギリスの国民投票でEU離脱が決まった時に場中の下げはそれなりに取れたこと。
そして、値動きだけなら当日逆張りで持ち越ししたかったけど、もう一段下げが来た時にきちんと対応できて、勝負どころできちんと攻められるようにノーポジで構えていたことですかね。
結果としてこれは利益を逃しましたが、過去にこういう場面で安易にポジをとって、その後身動き取れなくなったりしてチャンスを逃したことが何度かあったので、きちんとその反省を活かせたということは良い判断だったと思っています。



やるべきことをきちんとやる、反省を活かす、これがなかなか出来ない難しいことですよね・・・。
早くなりましたね!
体感だとコンマ1〜2秒くらいですが、僕にとってこれはすごく大きな差です。


早いですね。
他者だとT++でクリックしてから発注音が鳴るまでコンマ1〜2秒のラグがありますが、そのラグをほとんど感じません。


いや、ほんと、一日信用はデイトレ中心の僕らからすれば非常にありがたいですね。
ただ持ち越しもそれなりにするので、持ち越した場合はそれなりにコストがかかってしまう。
その点が改善されると非常にありがたいです。


もちろん安ければ安いほどありがたいのですが、自分は正直あまり細かい差までは気にしていませんね。
それよりは発注のしやすさなどを意識しています。そういった点でも松井証券はなかなかのもの。



一日信用以外にも、プレミアム空売りは他社より手数料が安くて、銘柄追加タイミングが早いって優位性もありますよね。
プレミアム空売りをする場合、やはりコストが一番気になるので、それが安いのは非常にありがたいです。
ただその分、盛り上がっている銘柄は在庫切れになるのも早いので、そのあたりが痛し痒しといった感じですね。
理想は今くらいのコストで、いつでも新規建てができるくらいに在庫があることですが、証券会社もコストをかけて確保していると思うので、簡単ではないでしょうけど。

