11月06日 01時24分
今年の5月20日の11,793ポイントを頂点に下落し続けていたバルチック指数がついに下げ止まりプラスに転じた。11月4日の最安値が815ポイントと中国オリンピックバブル以前の安値を大きく下回り、高値の10分の1以下まで下落してしまった。
背景にあるのは中国の資源輸入が一過性のものではないと判断し、輸送用の大型船舶を大量に発注してしまった海運企業の経営判断ミス。世界的に景気が減速する中、船舶需要も急激に減少する一方で、船舶数は発注から完成までタイムラグがあるため遅れて増えてきてしまった。このため運賃価格は採算ラインを大きく割ってしまうところまで下落してしまったわけだ。
上期までの海運企業の業績は好調ではあるが、今下期や来期は不定期船を収益メインにしている企業ほど落ち込むことになりそうだ。市況株は景気とともに大きく値動きをするため気をつけよう。
ライター:さふぁいあ<TOKYO株ニュース>