08月20日 01時02分
LTCM
思いつくなかで最も分かりやすい例が、LTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)の破綻だろう。
今や伝説となったヘッジファンドは、1994年に10億ドル以上の投資家の資本を集めてスタートした。
ソロモン・ブラザーズの債権トレードの責任者、ハーバード大学のMIT博士、そして1997年にノーベル経済学賞を受賞した2人の学者などを擁する業界屈指の頭脳集団だった。
LTCMのトレード戦略は債券の価格差に注目し、債券価格を算出する数学モデルを使ってアービトラージのチャンスを狙うことだった。
基本的にはある債券を買う一方で、別のところである債券を空売りしてその価格差で儲けようという戦略だった。
このタイプのトレードの利益は非常に小さかったが、彼らの戦略は数学的に「ほぼ確実」とみなされていた。
これは究極の高勝率トレードと言ってよいだろう。
LTCMは4年間で安定的に30%以上のリターンを上げたあと、ファンドは4ヶ月弱で46億ドルの損失を出し、静かに消えていった。
”トレーディングエッジ入門 PanRolling”から抜粋