
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
05月24日 08時28分
本日の相場見通し/上値の重い、重苦しいムードが続く公算
23日の米国株式市場では、NYダウは続落し、前日比6.66ドル安の12496.15ドル、一方、ナスダック総合指数は上昇に転じ、同11.04ポイント高の2850.12ポイントと反発して取引を終えた。ダウは一時191.25ドル安まで下落したが、終盤にかけ急速に買い戻された。ユーロ圏各国がギリシャの離脱に備える緊急対策の準備に着手していると伝わったことが嫌気された。一方、EU諸国が域内全体の銀行で預金を保護する制度について検討しているとの根拠乏しい噂や、S&P総合500種の1300ポイント割れなどをきっかけに、買戻しが加速したという。
NY円相場は3日ぶりに反発し、前日比50銭円高・ドル安の1ドル=79円40~50銭で取引を終えた。円は対ユーロで大幅に続伸し、前日比1円45銭円高・ユーロ安の1ユーロ=99円95銭~100円05銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は大幅に下落した。WTI期近の7月物は前日比1.95ドル安の1バレル89.90ドルで取引を終えた。NY金先物相場は大幅に3日続落した。6月物は前日比28.2ドル安の1トロイオンス1548.4ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)6月物は8595円大証清算値比25円高だった。
ダウが下げ幅を縮小させたとはいえ、米国株の不安定さが顕著だ。また、対ユーロの円高もネガティブ。このため、本日の日経平均は上値の重い、重苦しいムードが続く公算だ。想定レンジは8400円~8650円程度。
18日時点の信用評価損益率はマイナス19.76%と、前週のマイナス17.81%から悪化し、2011年11月25日時点のマイナス20.97%以来、半年ぶりの水準となった。本来、このレベルでは、追証の投げ売りが一巡し、需給が改善するものだが、昨日のマザーズ指数の前日比3.75%安や、仕手系材料株の急落をみると、信用個人からの投げはまだまだ出てくる可能性が高そう。最悪マイナス30%程度までの悪化も覚悟しておく必要がありそうだ。
欧州債務問題が燻る限り、投資家のリスクオフは継続し、主力株は用無しだ。一方、コンプガチャ問題とフェイスブック株の下落でSNS関連がメタメタな状態に加え、仕手系材料株もダメとなると、残念ながら短期筋の資金の行き場は見当たらない。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)