
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
07月14日 08時25分
本日の相場見通し/円高を嫌気も、指数は膠着、自然エネルギー関連に注目
13日の米国株式市場は4日ぶりに反発、NYダウは前日比44.73ドル高の12491.61ドル、ナスダック総合指数は、同15.01ポイント高の2796.92ポイントで取引を終えた。VIX指数(恐怖指数)は同0.04(0.20%)高の19.91だった。バーナンキFRB議長が議会証言で、経済状況次第で新たな金融緩和策の導入に踏み切る可能性があるとの考えを示唆したことが好感された。また、中国の4-6月期実質GDPが年率9.5%増と、市場予想を上回ったことも買い材料になった。
NY円相場は4日続伸し、前日比30銭円高・ドル安の1ドル=78円90銭~79円00銭で取引を終えた。円は対ユーロで4日ぶりに反落。前日比1円10銭円安・ユーロ高の1ユーロ=111円80~90銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は続伸。WTI期近の8月物は前日比0.62ドル高の1バレル98.05ドルで取引を終えた。NY金先物相場は7日続伸。8月物は前日比23.2ドル高の1トロイオンス1585.5ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は9930円大証清算値比20円安だった。
「連邦政府の債務上限が適切な時期までに引き上げられない可能性が高まっている」ことを理由に、ムーディーズは米東部時間13日夕、米国債の格付けを引き下げ方向で見直すと発表した。米国債については、既に、S&Pが4月18日に米国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げ、フィッチも6月8日、債務上限引き上げ問題の進展次第では格付けを引き下げ方向で見直すと表明している。このため、市場へのインパクト限定的だろう。
本日の日経平均の想定レンジは9800円~10000円程度。1ドル=78円台の円高は嫌気され、上値を圧迫するだろうが、相場を大きく押し下げるほど嫌気されないとみている。なお、菅首相は13日夕、首相官邸で記者会見し、原子力発電の依存度を段階的に引き下げ、将来は原発なしの社会を目指すと表明した。これを受け、原発依存度引下げでメリットを享受する自然エネルギー関連に短期資金が流入する見通し。一方、場当たり的なエネルギー政策の見直しに伴う全国的な電力不足懸念の強まりで、日本株の上値余地は大幅に縮小したともみている。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)