
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
06月24日 08時36分
本日の相場見通し/日経平均は、基本的には前日終値付近で、もみあう
23日の米国株式市場では、NYダウは続落し、前日比59.67ドル安の12050.00ドル、一方、ナスダック総合指数は反発し、同17.56ポイント高の2686.75ポイントで取引を終えた。VIX指数(恐怖指数)は同0.77(4.16%)高の19.29だった。IEAが、戦略石油備蓄の協調放出を発表し、原油先物相場が急落したことで、資源関連株が売られ、相場が押し下げられた。さらに、週間の新規失業保険申請件数が市場予想に反して悪化したこと、6月の中国やユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が前月比で低下したことなどが嫌気された。一方、ギリシャがEUやIMFと5年間の緊縮財政計画で合意したと伝わったことで、買戻しが加速した。
NY円相場は続落し、前日比30銭円安・ドル高の1ドル=80円50~60銭で取引を終えた。円は対ユーロで続伸し、前日比50銭円高・ユーロ安の1ユーロ=114円70~80銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は大幅反落。WTI期近の8月物は前日比4.39ドル安の1バレル91.02ドルで取引を終えた。一時89.69バレルまで下げた。NY金先物相場は8日ぶりに反落、8月物は前日比32.9ドル安の1トロイオンス1520.5ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は9580円大証清算値比20円安だった。
NYダウが下げ幅を急速に縮小し、ナスダックが反発した。大幅なユーロ安も是正された。このため、外部環境はほぼニュートラルとみている。日経平均の想定レンジは9500円~9700円程度。特段積極的に売り買いする材料が見当たらないため、基本的には前日終値付近で、もみあうと考える。特に後場は週末要因も重なり、模様眺め気分が強まるだろう。
なお、IEAの戦略石油備蓄の協調放出は、世界の株式市場に対して、目先はエネルギー関連の株価下落が相場の足を引っ張るだろう。しかし、中期的にはポジティブ材料だ。なぜなら、米国が本腰を入れて原油・ガソリン価格低下に注力するという姿勢が、具体的に示されたと捉えるからだ。
米国では、財政を出動しての景気浮揚は共和党の理解が得られず無理。金融に関しても、短期的には、QE3は新興国の反発が強く無理。ならば、原油・ガソリン価格を低下させ、減税と同様の効果を発揮させ、個人消費中心に景気をサポートするということなのだろう。また、原油価格の低下は世界的なインフレ・リスクの低下、とりわけ、中国など新興国の過度の金融引き締め懸念の後退に繋がることが期待される。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)