
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
03月18日 08時44分
本日の相場見通し/原発事故の動向を見極めたいというムードが強い状況が継続
17日の米国株式市場は4日ぶりに反発、NYダウは前日比161.29ドル高の11774.59ドル、ナスダック総合指数は同19.23ポイント高の2636.05ポイントで取引を終えた。恐怖指数(VIX指数)は同3.03(10.31%)安の26.37だった。福島第1原子力発電所で使用済み核燃料の冷却を目的とした放水活動が進んだことが好感された。また、3月のフィラデルフィア連銀景気指数は43.4と前月比で7.5ポイント改善し、市場予想の30程度を上回り、1984年1月以来約27年ぶりの高水準となったことも買い材料になった。
NY円相場は5日続伸し、前日比75銭円高・ドル安の1ドル=78円80~90銭で取引を終えた。円は対ユーロで横ばい、前日と同じ1ユーロ=110円60~70銭で取引を終えた。
NY原油先物相場は大幅続伸。WTI期近の4月物は前日比3.44ドル高の1バレル101.42ドルで取引を終えた。NY金先物相場は続伸し、4月物は前日比8.1ドル高の1トロイオンス1404.2ドルで取引を終えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)は8875円大証終値比55円安だった。
米株上昇も、円高基調で、また、3連休を控えた週末でもあり、模様眺め気分が強まる見通し。日経平均の想定レンジは8700円~9100円程度。引き続き、福島第1原発事故の動向を見極めたいというムードが強い状況が継続しよう。なお、朝方にG7財務相・中央銀行総裁会議が緊急電話会談を開いて為替相場への介入を容認する方向と報じられた。しかし、これを受け、急激に円安に振れない限り、株式相場が大きく動くことはなさそう。むろん、1995年に12カ国が協調した「七夕介入」のような協調的な動きがあれば、株式相場は大いに好感するだろう。しかし、現時点ではそれは期待薄とみている。
いずれにせよ、市場の最大の関心事は、原発事故の行方。保安院は17日夜の会見で、福島第1原発内に、東北電力からの電源ケーブルを引き入れることができたと発表した。18日にも同2号機に接続を試みるという。東電は2号機に外部からの電源をつなげ、海水で冷却用の水を冷やす装置の復旧作業を進める計画だ。これが取引時間中に成功するようなら、日本株の急騰が期待できる反面、上手くいかないようだと、週末要因も重なり、手仕舞い売りで大幅に下落する可能性がある。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)